美容外科医、「〇〇でピース」写真→「医師免許返納をお勧めしたい」
大手美容クリニック・東京美容外科の沖縄院院長で医師の黒田あいみ氏。
黒田氏は、グアムで行われた解剖研修に参加した際のものとして、遺体の前でピースする自身の姿を収めた写真や、「頭部がたくさん並んでるよ(スマイルマーク)」という文言とともに複数の遺体が並んだ写真、「いざfresh cadaver(新鮮なご遺体)解剖しに行きます!!」という文言とともに自身の笑顔を収めた写真などをブログに投稿。
批判的な声が相次いでことを受け23日までに削除、黒田氏は謝罪コメントで見解を述べたが、さまざまな反応が寄せられている。
今回の黒田氏の行動は問題ある行為といえるのか。
また、医師である人物が、なぜこのような行為におよんだと考えられるか。
美容外科医は語る。
「東京美容外科単体でみると、100以上の医院を展開する湘南美容クリニックや東京中央美容外科(TCB)と比べると規模は小さいが、高い技術力には定評がある」
「現在、美容クリニック業界では医院数の増加により医師の獲得競争が強まっていることから、大手だと研修医を終えたばかりの新卒医師でも年収1000万円、経験者は年収2000万円が採用時の最低ラインとなっている。黒田氏は経験豊富で沖縄院院長を務めているということなので、年収は少なくても3000万円以上とみられる」
医師で特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長、上昌広氏は語る。
「この人物は、医師としての基本的な姿勢が間違っている」
「世界の医師は、どうすれば『プロフェッショナル』たり得るか、議論を積み重ねてきた。苦い経験もした」
「1946年12月から翌年の8月にかけてドイツのニュルンベルクで行われた『ニュルンベルク医師裁判』では、政府からの命令で個人がとった行動の責任を問えるのかが議論されたが、最終的には医師の職業規範が優先され、極刑となった」
「このような背景を知れば、今回の医師の対応が話にならないことがご理解いただけるだろう」
「献体者は医学の進歩のために、自らの体を差し出した人たちだ。医師は、通常の患者以上に尊重しなければならない。ところが、この医師は、彼らを自らのSNSを盛り上げるために利用した」
「この医師がどの程度の技量を持つか私は知らない。ただ、医師として基本的な素養に欠ける。医師免許を返納することをお勧めしたい」
以上、その他詳細は、Business Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部