コメ価格高騰の裏で…農家がブチギレ「JAの高額経費ひどくね」
コメの価格高騰が一向に収まりを見せない中、ある農家が「コメ精算書」を自身のYouTubeにアップし、ちょっとした騒動になっている。
「農協から去年のオコメの本精算、通知が来ました」
その農家が切り出すと、収入項目などが記載された明細書を片手に収支報告を開始。
高い肥料を使い、1等米が30キロで6060円の概算金だったことを明かし、
「6、7、8月に農協の倉庫からバンバンコメが出ていくのを見て、コメ不足、もしかしたら本精算いいかもしれない」
と期待を寄せていたという。
ところが…。
実際に届いたこの通知を見ると、思惑とは違っていたようで、
「農協さん農家から何をむしりとろうとしてるの。140万円売って、そのうち経費72万円取られて、残り67万円あげますからって、ひどくね」
と怒りが収まらない様子。
フードライターが解説する。
「コメを出荷する際のお金の流れは、例外を除いてこの農家さんとJAのように、農家からJAにコメが渡された時点でまず『概算金』が支払われます」
「これは仮払金のようなもので、翌年、そのコメの販売がほぼ終了した時点で『本精算』され、最終的な農家の受取額が決まるのです」
「通常、本精算は概算金を上回るため、農家は追加でお金を受け取りますが、ただ、本精算の際に『品質検査費』や『運送費』『保管費』など、JAが使った経費が差し引かれます。この農家さんは、その経費が高すぎると憤っているのだと思われます」
今回の農家のケースは、経費の詳細が明らかにされておらず、一概に高いか安いかは判断できないが、
「コメの収穫→乾燥→袋詰→市場に出荷、という流れの中で、乾燥以降の作業はJAが請け負っており、ある程度経費が高くなるのは仕方ないという指摘もあります」
最近は、JAを通さずに直売する農家も増えている。
コメの高騰が続く中、農家とJAの不協和音が消費者に不利益をもたらす事態だけは避けて欲しいものだ。
以上、詳細はアサ芸ビズをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部