2025/2/9 13:03
日産の役員、「ホンダの約1.6倍」の高額報酬
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経営統合に向けた協議を進めていた日産自動車とホンダ。
昨年12月に基本合意書を締結したばかりだったが、約1カ月あまりで破談となった。
そんな中、日産の役員報酬総額が約29億円とホンダのそれの約1.6倍にも上る高額な点も注目されている。
ちなみに有価証券報告書によると日産の内田誠社長の23年度の総報酬額は6億5700万円。
なぜそれほど高額なのか。
自動車業界に詳しいジャーナリストの桜井遼氏は語る。
「24年3月期に過去最高益を達成したトヨタ自動車ですら同年度の役員報酬総額は約36.9億円で、そのうち16億円は豊田章男会長の分が占めるため、他の役員の報酬はそれほど高くありません」
「日産は社外取締役の報酬も高額なことで知られており、社外取締役を含めた役員のなかには、ホンダとの経営統合によって高額な報酬を失うことを懸念して統合に後ろ向きな役員も少なくないといわれています」
日産の役員報酬が高額な理由は、カルロス・ゴーン時代に『役員報酬を国際標準に合わせる』との名目で引き上げたためですが、内田社長としては高額報酬を約束することで役員からの抵抗を抑え、自由に経営しやすくなるという面もあるでしょう」
「経営が悪化している日産がリストラ策を示すことが、ホンダにとっては経営統合の前提条件だったが、日産は具体的な案を示せなかった」ことが原因と言われる今回の破談。
今後どのような動きがあるのか、引き続き注目したい。
以上、事態の経緯やその他詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部