ブロッコリー、約8割が「野菜室」に入れる→プロ「そこじゃない」

その豊富な栄養素から、根強いファンの多いブロッコリー。
ところで皆さんはブロッコリーをどこで保存しているだろうか。
ことの発端は昨年の11月26日(いいブロッコリーの日)に、農業法人「有限会社安井ファーム」が投稿したポスト。
「ブロッコリーを保存するには、野菜室はベストの保存場所ではない」
という旨が明かされていた。
全国の10~60代の男女642名を対象としたアンケート調査にて「ブロッコリーのベストな保存場所」について尋ねてみると…。
最も多い回答は「野菜室」(75.2%)で、次いで「冷蔵室」(13.1%)、「チルド室」(11.2%)となっていた。
じつに8割近くもの人が「野菜室」を選択、その信頼度の高さは歴然である。
しかし実際は、ブロッコリーは「チルド室」での保存が適しているのだ。
とはいえ「野菜はとりあえず全て野菜室に入れておく」という人は決して少なくないはず。
「野菜室とブロッコリーの相性が悪い理由」について、安井ファームの担当者は「温度」と「湿度」の2つを挙げている。
「ブロッコリーの最適保管温度は0℃、最適保管湿度は95%以上であるため、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れてチルド室に入れる、という方法をオススメしております」
X上では「ブロッコリーの伝道師」的存在として、確固たる地位を確立している安井ファーム。
同アカウントでは、2020年ごろから「ブロッコリーはチルドで保存」と推奨する投稿を積極的に行なっているそう。
しかし、「一方で、ブロッコリーは野菜なので、野菜室に入れたくなるというお気持ちもよく分かります」と担当者。
じつは以前、同社がメーカーにこちらの点を尋ねたところ、「新しい機種では、野菜室でブロッコリーの鮮度を保持できるものもある」との回答が返ってきたというのだ。
安井ファームの担当者は、
「現時点ではチルド室での保管が最適ですが、冷蔵庫の買い替えが進む10年後、20年後には『ブロッコリーは野菜室での保存がベスト』という時代がやって来るかもしれません」
「時代と共に常識は変わるもの。当社といたしましても、その時代に合わせた情報発信を心がけていきたいと考えております。今回のアンケート結果を、そんな未来まで『保存』しておいても面白そうですね」
と、粋なコメントを寄せてくれたのだ。
技術の進歩とともに「常識」が変わる。
「野菜の常識」も、日々変わるということだ。
以上、詳細はSirabeeをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部