ベビーカー持ちのショッピングは「〇〇一択」→「通路広い」「人少ない」「天国」

少し前に、こんなXのポストが話題となっていた。
「子どもがベビーカーのうちは、百貨店のショッピングは日本橋三越本店一択」
反響を見ると、
「確かに平和」
「落ち着いて買い物が楽しめる」
「お客さんがやさしい」
といった声が。
実際店舗へ出掛けて調べてみた。
駅のバリアフリー化、電車のベビーカースペース、バスも低い床の車両が標準化と、公共交通機関はベビーカーを使っても乗りやすい環境整備が進んでいる。
にも関わらず、今のご時世ごく普通のことを行うのが非常に難しくなっている。
過度なストレスを抱える人が多いこの時代、車内には
「混雑しているのにベビーカーで乗ってくるな!」
「子どもがギャーギャー泣いてうるさい!」
という理由で刺すような視線を向けてくる人がいる可能性があり、移動中は心が休まらない。
また、東京都内の百貨店は海外からの観光客が多く、巨大なスーツケースを転がしながらショッピングを楽しんでいる人もいるため、ベビーカーとスーツケースがぶつかって子どもが泣き出してしまう可能性も。
そんな中、話題になっている日本橋三越本店。
建物の地下は、地下鉄銀座線、半蔵門線の三越前駅、JR総武線快速の新日本橋駅とつながっており、駅と百貨店は雨の日でも濡れることなく移動できる。
築100年以上の建物だが、エレベーターやスロープなどが整備されており、ベビーカーを利用しても店内の移動や店内から駅、店内から通り、店内から駐車場への移動はスムーズだ。
1階から6階までは通路が広くとってありベビーカーを使っても移動はスムーズ。
吹き抜けがある場所に休憩用の椅子が設置されているのもありがたい。
店を訪れる人を見ると、お孫さんがいるような世代の女性が中心で、海外の観光客は皆無。
商品のラインナップもあってか、心も懐も余裕のありそうなお孫さんのいるような雰囲気の女性が多かった。
ベビーカーで移動したら乗っている小さな子どもにマダムたちが手を振ってくれる、そんな雰囲気のある売り場だった。
続いては新館。
特筆すべきは6、7階に入っているビックカメラ。
子どもを連れて行くのがピッタリなおもちゃ売り場があり、家電などの価格も他店と大差はないが、三越の中にあるからお値段も高級では、という心的なものがハードルになっているのか、訪れる人は少なめ。
池袋の店にはたくさんいる海外の人たちも、ここには一人もいなかった。
この取材の後、銀座三越に足を運んでみたが、こちらは海外からの観光客でごった返していた。
銀座の街全体も観光客で賑わっていたので、おそらく百貨店で買い物をする海外の人は銀座ですべてを済ませてしまうのだろう。
本橋を観光する人でも「日本橋駅」を利用することから「三越前駅」直結の日本橋三越に立ち寄る人が少ないのかもしれない。
日本人の利用者もいろんな面で余裕のありそうなシニア世代が多く、高級車で来店する人も多くみられ、仕事で疲れ果て、ストレスを鬼のように抱えているといった雰囲気の人は見られなかった。
そんな外国人観光客が見落としてしまいそうな立地と、心に余裕がありそうな客層が中心の日本橋三越は、Xにポストされた通り、ベビーカーで訪れても安心してショッピングが楽しめる百貨店といえるだろう。
以上、詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部