麦茶「160万倍の細菌が…」保健所の警告に「助かった」

夏が近付くと、自宅で麦茶を作って常備しておく家庭も多いのではないでしょうか。
子供に水筒で持たせたり、家に帰ってきて冷たい麦茶でスッキリしたり…何かと常備しておくと使い勝手がいいですよね。
しかし、夏になるにつれ気温や湿度がみるみる上昇…。そうなると、食中毒が怖くありませんか。
きっと、衛生面も気になるところでしょう。
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自宅で用意しておく麦茶は、水出しのティーバッグのほうがいいのか、お湯出しのほうがいいのか…と悩むかもしれません。
東京都の西多摩保健所では、ある実験が行われました。
ティーバッグを1袋入れて冷茶を作り、一定の時間と温度の中、保管をして細菌の数を確かめます。
実験の結果、水出し、お湯出し関係なく、常温での保存は細菌が増える原因となるようです。
また、東京都が水出し茶及び煮出し茶について、保存温度別(37℃、20℃、10℃)で一般細菌数検査を行ったところ、保存するときの温度が高く、保存する時間が長いほど、一般細菌数が増えることが分かりました。
10℃で48時間保存した場合はほとんど増えませんでしたが、37℃で48時間保存した場合、作成直後の160万倍のコロニー(菌の集まりのこと)が確認されました。
東京都保健医療局 ーより引用
さらに実験から、10℃で保管すると、お湯出しのティーバッグは、細菌の増加が抑えられることが分かりました。
ですが、お湯出しのものでも、37℃の環境で保存をすると、水出しと変わらず、細菌は増加。
そのため、麦茶などを作る時は冷蔵庫で保管をし、持ち歩く時も保冷ができる容器が重要です。
また水出しの場合、37℃の環境下だと、取り出したものよりも、ティーバッグを入れたままのほうが細菌が増えることが分かっています。
ティーバッグを入れたままだと細菌が増えやすいので、すぐに冷蔵保存ができない場合は、ティーバッグは取り出してから保存しましょう。
容器が汚れていると、冷蔵庫で保管していてもカビなどの細菌が増えてしまいます。
しっかりと容器を洗ってから、きれいな手で麦茶を作り、できるだけティーバッグは取り出して冷蔵庫で保管するようにしましょう。
お湯出しの麦茶は、熱が冷めるまで出しっぱなしにしている人もいるかもしれません。
常温で待つよりも、やかんを氷水でさらしたり、中身に氷を入れて冷ましたりして粗熱を取るほうがいいでしょう。
高温のまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がり、ほかの食品が影響を受ける可能性もあります。取り扱いには注意をしてくださいね。
お湯出しだからといって、「大丈夫」と過信するのは危険です。大切なのは、保存環境と容器の清潔さ。
必ず飲んだ後は、置きっぱなしにせず冷蔵庫に入れて、できるだけ早く飲み切るようにしましょう。
詳細はgrapeをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部