部屋干し「悪臭の時限爆弾」〇時間以上でアウト・・・

梅雨の時期、洗濯の生命線となるのが「部屋干し」である。しかし、部屋干しにあまり良いイメージがない人も多いことだろう。
そこで今回は、部屋干しの際に発生する「悪臭」の法則に注目してみたい。
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Sirabee編集部では以前、全国の10~60代の男女672名を対象としたアンケートにて、部屋干しの嫌なニオイが発生し始めると思う「時間」について調査を行なった。
その結果、最も多い回答は「(干し始めてから)3時間」(45.7%)と明らかになったのだ。その後は、4時間(30.7%)、5時間(23.6%)と続いている。
そこで今回は、大手生活用品メーカー「ライオン」のお洗濯マイスター・大貫和泉氏に、部屋干し時の悪臭について詳しい話を聞いてみることに…。
悪臭の正体について、大貫氏は「きちんと乾かず、湿った状態が続いた衣類からはイヤなニオイ(部屋干し臭)が発生することがあります。これは、洗濯の時に落としきれなかったわずかな『汚れ』が化学的に変化したり、『菌』による作用を受けたりするのが原因です」と、説明する。
つまり「室内で衣類を干す」ことでなく、「湿った状態が続く」ことが直接の原因となっているのだ。こちらを踏まえ、大貫氏は「外干しでも湿った状態が続くと、嫌なニオイが発生するケースがあります」と、補足している。
また、悪臭が漂い始める時間については「(部屋干し臭は)洗濯の時に落としきれなかった汚れが関係するので、汚れ量の異なる衣類を部屋干しした際に、何時間後から部屋干し臭が発生するか当社で実験をしたことがあります」「その結果、環境にもよりますが、干してから5時間後くらいからニオイが発生することが分かりました」との回答が得られたのだ。
しかし、もちろんこの「5時間」という数字はあくまで目安。
大貫氏は「環境や衣類の汚れ、菌の残り度合によって、干し始めてからニオイが発生する時間の早さに差がでる可能性もあります」とも分析していた。
また「汚れや菌が衣類に残っていたり、室内の湿度や温度が高い環境では、ニオイが早く発生することがあるので、早めに乾かすことだけでなく、しっかりとお洗濯で汚れや菌を落とすことがポイントです」とのアドバイスも得られている。
洗濯物の外干しが難しい梅雨シーズン。ぜひ、洗濯のプロの頼れるアドバイスを参考にしてほしい。
以上、Sirabeeから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部