2025/6/18 13:05

イオン「もうひとつのスーパー」会員数急増

びっくり

競争が激化しているネットスーパー市場のなかで、イオンが勢いづいている。

イオンは2023年7月に倉庫出荷型のネット専用スーパー「Green Beans」を開始。会員数はリリースから1年8カ月で50万人を突破し、順調に伸びているという。新たに2拠点の設置も決まり、首都圏での配送エリアを拡大する予定だ。

だが、イオンは2008年に店舗出荷型の「イオンネットスーパー」を始めており、すでにネットスーパーには参入していたはず。

ビジネスジャーナルがGreen Beans事業を運営するイオンネクスト株式会社の担当者に取材した。

イオンは2008年に店舗出荷型の「イオンネットスーパー」を始めた。イオン北海道が異なる名称で展開しているが、これを含めればほぼ全国で対応している。一方でGreen Beansは23年に始めたばかりであり、配送拠点が誉田(千葉市)の1拠点しかまだない。なぜ倉庫出荷型ネットスーパーを始めたのだろうか。

「ECは肥大なマーケットです。しかし食品に関しては、米中のEC化率が10%を超える一方、日本のEC化率はその半分以下しかありません。諸外国のように日本のネットスーパー市場も伸びる余地があると想定されます」

EC化率とは、全取引に占めるECの割合のこと。

「倉庫出荷型は千葉にある拠点1つで一般の食品スーパー50店舗分の出荷量に相当します。また、最大50,000品目の商品まで取り扱いが可能です」

「Green Beansは物流拠点から発送するため、コールドチェーン、温度管理を徹底できるメリットがあります」

Green Beansでは1週間の鮮度保証を設けた「鮮度+(せんどぷらす)」ブランドの肉や魚、野菜類をラインナップに揃える。鮮度+の肉は真空パック詰めであり、「もやし」の場合は紙袋に詰められている。紙袋にすることなどでもやしの呼吸を促し、鮮度を保てるという。

ネットスーパーでは消費者が実際に商品を手に取って選ぶわけではないため、見た目より品質や鮮度などを重視することができる。

「現在の配送エリアは東京23区と川崎・横浜エリアの一部、千葉県の一部に限られますが、3拠点体制では1都3県の主要エリアをカバーできます。八王子CFCは誉田CFCと同様、久喜宮代CFCは誉田の2倍程度の供給が可能で、3拠点合わせて200店舗分のキャパシティです。1500万世帯のカバーを目指しております」

発展期にあるネットスーパー業界においてGreen Beansは普及に貢献できるのか、今後の展開に期待が高まる。

イオンが立ち上げた「もう一つのネットスーパー」の会員数が急増の理由…1週間の鮮度保証も | ビジネスジャーナルイオンが立ち上げた「もう一つのネットスーパー」の会員数が急増の理由…1週間の鮮度保証も | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部