2025/7/1 18:03
熱中症クライシス「真夏の〇〇はいよいよ限界」

プロ野球のデーゲームが、いよいよ“限界”を迎えている。
6月28日、神宮球場で開催されたヤクルト対阪神戦(午後2時開始)では、試合中にグラウンドレベルの気温が42.8度に達したとテレビ中継で報じられた。
そんな中、阪神の三塁手ヘルナンデスは、わずか4回で途中交代。藤川球児監督は試合後、「ドミニカから観戦に来ていた家族に体調不良者が出たため、病院に向かってもらった」と明かし、暑さの深刻さを物語った。猛暑は選手だけでなく、家族や観客、関係者にも多大な影響を及ぼしている。
広島東洋カープでは、昨季、9月に20敗という異常な失速を経験。球団はこの原因を「猛暑によるコンディション悪化」と判断し、今季は7月から9月上旬までデーゲームを1試合も組まないという思い切ったスケジュール調整を行っている。これでセ・リーグでは7、8月の屋外でのデーゲームがゼロになった。
25日に開催されたヤクルト本社の株主総会では、将来的に移転が予定されている新神宮球場について、「熱中症対策をどのように講じるのか」という質問が株主から上がったという。それほどまでに、観客を含むすべての関係者にとって暑さは深刻な課題となっているのだ。
今やプロ野球における熱中症対策は「オプション」ではなく「必須条件」である。選手、観客、スタッフの健康と安全を守るため、球団・NPBはデーゲームの開催方法や施設の環境整備、スケジュールの見直しを含めた包括的な対応が求められている。
以上、アサ芸ビズから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部