冷房代を節約できる「家の条件」

35℃超えの猛暑日が各地で相次ぐこの季節、ほとんどの家庭では冷房がフル稼働しているはず。電気代がかさんでしまうのは仕方ないが、背に腹は代えられない。だが、夏場でも住宅の立地によっては冷房の使用を最小限に抑えることが可能だ。
まず重要なのが日当たり。日照権が侵害されるほど悪いのは問題だが、逆に良すぎるのも夏場はデメリットが大きいという。
「窓やベランダが南向きだと日中いっぱい、西向きでも暑さのピークを迎える午後に日差しが入ります。その点、北向きなら日差しが入りにくく、西向きでも気温がまだ上がりきらない午前中に限定されます。夏場の気温が高い地域の場合、この条件に見合う住宅のほうが暑さは軽減できます」(住宅環境に詳しいジャーナリスト)
ただし、最上階は屋根や外壁に直射日光を浴びるため、そのぶん室内の温度も上昇しやすい。そのため、マンションの場合は最上階を避けたほうがいいとか。
「実際、下の階よりも冷房の設定温度を低くするなどの対応が必要になり、電気代もかかってしまうからです。高層階は見晴らしこそいいかもしれませんが、1~2階下がっても眺望が大きく変わるわけではありません」(同)
また、周囲に大きな建築物の有無も冷房代の節約につながる大きなポイントだ。
「もしそういった建物がない場合、風が吹き抜けやすいからです。ベランダ側を網戸にして、反対側にある玄関を半開き、または窓を同じく網戸にするだけで暑さを軽減できまる。高台にあるマンションなどはこの条件に該当しやすく、UR賃貸住宅などには比較的そういった物件が多いですね」(同)
今後は“夏場暑すぎないこと”が家探しの重要な条件になってきそうだ。
以上、アサ芸ビズから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部