鬼滅ヒットの裏で「アレが全てなくなっていた」

公開31日間で興行収入257.8億円を突破し、日本の歴代興収ランキング4位に浮上した『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。
X上ではその勢いがひと目で分かる「異例の謝罪文」に、驚きの声が上がっていた。
「ウッソだろwww 鬼滅の刃すごすぎる」
Xユーザーのディアさんが投稿したポストには、映画館の売店にて撮影したと思しき写真が添えられており、「重要なお知らせ」という案内板が確認できる。
その内容はこちら。
「連日、鬼滅の刃/大ヒットにより、製氷機の限界を超えて製氷が追いついておりません。その為、本日ドリンク氷提供を中止しております。※コールドドリンクは『氷なし』となります」
「皆さまには多大なるご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします」
Xユーザーからは、
「製氷機も全集中したんだな…」
「製氷機が呼吸を乱してるとしか思えん」
「人気が半端ない」
「製氷機、お前も鬼になれ」
「初めて見た…」
と、多くの反響が寄せられていた。
今回は、事態の詳細をめぐり、イオンシネマを運営する「イオンエンターテイメント」に話を聞いてみると…そこには衝撃の事実が。
当該の案内板が撮影されたのは7月21日の午前8時半ごろ、愛知県名古屋市にある「イオンシネマ名古屋茶屋」。
同社から回答が得られたのは同月28日で、広報担当者は次のように回答している。
「こちらの掲出期間は、当該ポストの投稿日のみです。氷の製氷が追い付かず、氷が入れられないことをお伝えするために掲出いたしました」
「現在もギリギリの状況ではありますが、できる限りの対応を行ない、氷を切らさず提供できております」
「過去に製氷が追い付かなかったことはございません」
「鬼滅人気」の凄まじさが改めて明らかになったエピソードだが、イオンエンターテイメントの「過去に製氷が追い付かなかった事例はない」という説明に、違和感を覚えた読者もいるのではないだろうか。
そう、日本映画史上トップの興行収入を叩き出した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の存在である。
現在公開中の映画が『無限列車編』の記録を塗り替えるかは定かではないが、その人気ぶりを考えると、『無限列車編』公開時にも製氷機がパンクしていた可能性は高いように思われるが…。
これには「2つの理由」が関係していると考えられる。
1つ目は、『無限列車編』が公開されたのは2020年10月16日、新型コロナウイルスが猛威を奮っていた時期であるという点。そのため当時は、ほとんどの劇場内での飲食が禁止されていたのだ。
2つ目は、『無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開されたのは、夏真っ只中の7月18日という点。ともなれば、時期的に冷たいドリンクを求める来場客の数も自然と多くなるだろう。
これらの要因が重なった結果、「過去に製氷が追い付かなかったことはない=今回初めて製氷が追いつかなくなった」という事態に繋がったのではないだろうか。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部