2025/9/17 12:34

「A3サイズに畳めるベビーカー」桁違いの反響…ボタン押せば「片手で自動的に」

育児

育児用品メーカー大手のコンビ株式会社が9月(上旬)に発売した新商品「auto N second BQ(オートエヌ セカンド ビーキュー)」が、発売前からSNSを中心に話題を呼んでいる。

最大の特徴は、折りたたむと床設置面積がA3サイズになるという驚異のコンパクトさ。

子育て世代にとって、ベビーカーは生活を支える必需品である一方、収納場所や持ち運びの負担が課題であった。

今回登場した「auto N second BQ」は、生後6〜7カ月頃から使える、いわゆる「セカンドベビーカー」と呼ばれるカテゴリー。

開発・販売元であるコンビの開発担当者に話を聞いた。

「1才以降などお子様が一人で立って歩けるようになると、ご家庭ではより軽量で持ち運びやすいベビーカーが求められる傾向があります。玄関や車のトランクに置いたときに場所を取らず、かつ片手で操作できるような製品があれば、育児の負担を大きく減らせると考えました」

メインの大型ベビーカーに加えて、日常の移動や旅行でストレスを減らす“セカンドベビーカー”としてのニーズに狙いを定めたのだ。

「マンションの玄関や車内スペースを広く使いたいという声は非常に多く聞かれました。そこで、片手開閉に加えて、床設置面積がA3サイズ以下に畳めるほどのコンパクトさを実現することを目指しました」

この二つの条件を両立することは容易ではなかったが、同社は数年にわたる試行錯誤の結果、なんと片手でボタンを押すだけで自動的に折りたためる“オートクローズ機構”を搭載し、業界でも画期的なモデルを完成。

「安全基準に適合することは大前提です。その上で、折りたたんだ時に勢いでベビーカーが倒れることがないようにスタンド機能を付けるなど、細部に工夫を凝らしました」

担当者自身が一児の母であり、実体験から「片手で子どもと手をつなぎながら操作できる軽さ」を徹底的に意識したという。

結果として、4歳まで使用できる剛性を確保しながらも、床設置面積がA3サイズに収まる軽量設計を実現。

・都市部のマンション:狭い玄関や収納スペースに置いても邪魔にならない
・共交通機関での移動:電車やバスに乗る際、足元に置けるサイズ感
・自動車での帰省・旅行:チャイルドシートと荷物に加え、トランクや座席足元に収まる利便性

以上のようなメリットが挙げられる、

SNSで発表された瞬間から反響は予想を上回るものだった。

「今回、『できないこと、なくなれ』というメッセージを掲げてオートクローズ機能を中心に発信したところ、これまでの新製品発表時と比べても、桁違いのリアクションをいただきました」

9月上旬から各店舗に順次並んでいる。

社内目標としては「セカンドベビーカー市場で過去最大の販売数」を目標に掲げており、発売後の販売も好調のようだ。

「A3サイズに畳める」という一見シンプルな特徴の裏には、生活者の声に耳を傾け続けたメーカーの執念があった。

「ユーザーの困りごとを言語化し、そこから逆算して技術を組み合わせる」──その積み重ねこそが、生活を変えるヒット商品を生み出す鍵となるのだ。

今回の「auto N second BQ」は、単なる新製品ではなく、“小さな不便を解消することで、大きな生活の変化を生む”というものづくりの本質を体現しているといえるだろう。

以上、詳細はビジネスジャーナルをご覧ください。

「A3サイズに畳めるベビーカー」誕生の舞台裏…コンビが描く次世代の子育て支援 | ビジネスジャーナル「A3サイズに畳めるベビーカー」誕生の舞台裏…コンビが描く次世代の子育て支援 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部