自販機横のリサイクルボックスに「大量の針」…怪我や感染症のリスク「ゴミ箱じゃない」

近年、街中の自販機横で見かける機会が多くなったリサイクルボックス。
オレンジを基調としたボディカラーや、正面でなく下から容器を差し入れる特徴的な構造のものも多く、通常のゴミ箱との差別化がなされているので、目にした事のある人は多いのではないだろうか。
缶(ビン)、およびペットボトルを捨てるのが、リサイクルボックスの正しい活用法であり、決して「ゴミ箱」ではないのだが…。
飲料空容器再資源化工場「リサイクル・プラザJB」によると、弁当容器やプラカップなどが捨てられているケースも少なくないという。
そしてさらに耳を疑うエピソードが。
「あまり見かけない例ですが、注射針が入っているケースもございます」
こちらは糖尿病患者などに使用される「インスリン注射」であることが判明。
とはいえ、不特定多数の人物が利用する場所に使用済み注射針が放置されているのは、非常に危険。特にリサイクルボックスの中身を回収する作業員が危険な点は、言うまでもない。
「工場でスタッフが選別した際に針が作業手袋を突き破って刺さる場合があり、けがや感染症などのリスクが考えられます」
なお、全国の10〜60代の男女1,000名を対象としたアンケート調査によると、リサイクルボックスに「缶・ペットボトル以外を捨てた」経験がある人物は、全体の32.2%。
リサイクルボックスに投入されることで「目に見えないこと」が危険度を増長させるゴミも決して少なくない。
そしてそのような物体が投棄された際、リサイクル業務に従事する作業員が高確率で被害を被る…という、非常に理不尽な事態に繋がってしまう。
軽い気持ちで捨てたゴミが予想だにしなかった、非常に大きなトラブルに繋がる可能性があるのだ。
今回の取材に応じてくれたリサイクル・プラザJBからも、
「回収時に缶(ビン)、ペットボトル以外の物が多く入っていると『ゴミ箱ではなく、リサイクルボックスだということが世の中に早く浸透してほしい』と感じます」
とのコメントが寄せられている。
サイクルボックスは「決してゴミ箱ではない」という点を、いま一度強調しておきたい。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部