「くるみ」食べすぎると・・・こんなデメリットがあったんだ
Amazon くるみに含まれる脂質には、役立つ作用を多く持つ反面、とり方を間違えてしまうと体調をくずす危険性もあるのをご存じですか?
管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、くるみの食べ方について教えてもらいました。
くるみには、脂質が7割近くも含まれています。そのため、エネルギー(カロリー)を非常に多く含んでいますが、脂質にはつぎのような働きもあります。
・細胞膜やホルモンなどの体をつくる材料になる
・皮下脂肪として蓄えられ、外部の衝撃から臓器を守ったり寒さから体を守る
・脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)などの体内への吸収率を高める
このように、脂質はエネルギー源として使われることに加え、さまざまな役割があります。
多くの「メリット」が得られるくるみですが、過剰摂取や体質によっては思わぬ「デメリット」が生じることも…。
くるみの脂質に含まれている不飽和脂肪酸の一種に、リノール酸があります。
リノール酸は、人の体内でつくり出すことができないため、食事からとり入れる必要のある必須脂肪酸に分類されます。
エゴマ油、アマニ油などにも含まれているα-リノレン酸とバランスよくとることができていれば、先述したような「メリット」が得られます。ところが、リノール酸をとる割合が過剰になってしまうと体内で炎症を起こす働きが強まり、肌荒れやアレルギー反応を起こりやすくなるといわれているのです。
そういったことから、アレルギー体質の人はとくにくるみの食べすぎに気をつけましょう。
腸内環境を整えて便秘解消に役立つ食物繊維ですが、こちらもとりすぎによっては逆効果に…。
食物繊維は、水に溶けやすい水溶性食物繊維と溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があります。そのうち、くるみには不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は、便のさかを増やして腸に刺激を与えて便通をうながしますが、水溶性食物繊維が不足している場合や不溶性食物繊維の割合が高すぎる場合には、便の水分が減って硬くなり便秘や腹痛などの原因となることがあるのです。
また、脂質は消化に時間がかかるため、とりすぎてしまうことで体調や体質によっては消化不良になることも。下痢や胃もたれなどの原因となるため、食べる量には注意が必要です。
是非覚えておいてくださいね。
以上をサンキュ!が伝えています。
編集者:いまトピ編集部

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