車は「コイン」や「ペットボトル」で簡単に盗まれる…狙われるのは「〇〇」だから最新のセキュリティも無意味

2020年代に入って、自動車の盗難件数が増えている。
監視カメラの普及やイモビライザーなど車両の盗難対策が進んでいるにもかかわらず、22年の自動車盗難の認知件数が上昇に転じたのはかなり問題ともいえる。
車の防犯性能は年々向上しているものの、常にその裏をかくのが窃盗団。
カー用品店などには高価なセキュリティシステムが販売されているが、実は狙われているのはドライバーのちょっとした「隙」なのだ。
特に注意したいのは、「コイン」と「ペットボトル」。
「駐車中の車の助手席や後部座席のドアノブにコインが挟まれていたら注意が必要です。これは盗難に使われるポピュラーな手口で、コインを挟むことでセントラルロックシステムを無効にし、カギがかからなくなってしまうのです。犯人は車を発進させたドライバーを尾行し、自宅などで車を停めてその場を離れたら、ドアを開けて悠々と盗み去って行く。比較的セキュリティーの弱い古めの車種が狙われやすいですね」(セキュリティー機器販売員)
比較的新しい年式の車では通用しない手口とはいえ、乗車時は運転席だけでなく、各ドアをチェックした方がいいだろう。
「ペットボトルはタイヤとフェンダーの間に挟んで使われます。車を動かそうとすると異音が発生し、ドライバーは何かを轢いたのではないかと思ってドアを開け車体まわりを確認する。犯人はその隙を縫って車に乗り込み、そのまま走り去っていくのです。中にはシートに置いてあるバッグなどをひったくるケースもありますね。やはり、わずかな隙を狙った巧妙な犯罪といえるでしょう」(同)
最新のセキュリティーシステムが搭載されているからと安心しているドライバーは、たった1枚のコイン、1本のペットボトルであっけなく愛車が盗まれてしまうという事実を胸に刻んで置いたほうがいいだろう。
大切な愛車が持ち去られてからでは遅い……。
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編集者:いまトピ編集部