桜の「満開」、100%咲いてるわけじゃなかった…
そろそろ桜の季節ですが、お花見をするにあたって大事なのが「桜の先具合」ですよね。
気象庁の公式サイトでは、1日3回『桜の開花状況』と『桜の満開状況』の情報を更新しています。
◾️『情報源』は?
気象庁によると、桜の開花の確認は、実は気象庁職員による『目視』で行われています。
「担当職員は、桜の開花時期になると標本木の観測をスタートし、目視でつぼみをチェック。開花しそうになったら1日1回〜数回確認しています」
「開花状況の確認に専任職員はおらず、5人ほどの担当者が持ち回りで業務の合間に交代で確認します」
開花の観測に使われる『標本木(ひょうほんぼく)』の場所は、原則的に、天気予報などの業務を担う公的施設である『気象官署』の構内。
日陰やビル風の影響を受けない、周囲の開けた場所にある「なるべく自然に近い状態の木」が望ましいようです。
◾️『桜の開花と満開の判定基準』は?
気象庁の『生物季節観測指針』によると、
『開花:5〜6輪咲いた状態』
『満開:約80%が咲いた状態』
とのこと。
つまり、桜は「開花日には少ししか咲いていない」こと、「満開日の後に100%開花する」ことがわかりますね。
また桜には多くの種類がありますが、開花の観測対象は『そめいよしの』と定められています。
めいよしのが生育できない地域では、『ひかんざくら』や『えぞやまざくら』が代わりに観測されるようです。
ちなにに1日3回も確認する理由として、
「朝には開いていないつぼみが、夕方に開花するケースがあるのが桜です。桜の開花状況については世の中の関心も高いので、1日3回ホームページを更新しています」
とのこと。
気象庁は2009年に桜の開花予想を廃止。
その理由について「当庁と同等の情報提供が民間気象事業者から行われているため」と述べています。
つまり桜に関する情報収集は、民間気象事業者が発表する『開花予測』をもとに、気象庁の『桜の開花状況』『桜の満開状況』をこまめにチェックするのが大正解、ということになります。
情報を参考に、今年も桜を楽しんでくださいね。
詳細は、grape [グレイプ]をご覧ください。
編集者:いまトピ編集部