2024/2/20 13:08

『映画』今年最速で100万人を突破、興行収入31億2630万7990円も「褒められたものではない」「えげつない商法」

映画

公開中のアニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が好調だといい、2月19日発表の国内映画ランキング(興行通信社調べ)では動員数186万9442人に達し、興行収入は31億2630万7990円を記録。今年最速で100万人を突破し、劇場版ガンダム史上最高記録を今なお更新し続けているとのこと。

だが、その裏には褒められたものではない手法が存在しているyいうで、それが近年、アニメ映画では一般的になった特典商法だという。

同作は公開初週、入場者特典として、書き下ろし短編小説とプロモーションカードを配布しており、種類はともに2種ずつだが、封入はランダム。コンプリートしたければ最低4回鑑賞し、ダブリが発生すれば、さらに足を運ぶ必要がある。

初週からえげつない商法だが、これは週替わり特典の第1弾にすぎないといい、2月2日からの2週目には、キャラクターやメカの設定が記載された、ミニ冊子を配布。第3弾は無数のバリエーションが存在する劇中コマフィルム、第4弾はキャラ&メカスタンドが3種から、いずれもランダムで配布されたという。

さらに23日からの第5弾では、キャラクターデザインを担当した平井久司氏の原画イラストカードが配布されるといい、同作は、複数回鑑賞の必要があるランダム配布や、ファン垂涎の設定・原画で数字を伸ばしている。

今年最速の100万人、歴代ガンダムNo.1という偉大な記録も、このような商法で下支えしているにすぎないが、悲しいことに、こうした非人道的とも言える商法は、アニメ映画界で当たり前になっているといい、映画ライターは

「こうした惨状は関係者も苦言を呈しており、昨年末には《昨今の特典商法に疲れ果てました》《もはや、映画を観せているのか特典を配っているのか良く分からない状況》といった劇場スタッフの嘆きがバズったことが記憶に新しい。配布期間や配布方法の煩雑さが業務を圧迫し、結局は末端のスタッフが割を食っています。しかしながら、特典商法は海外へ輸出されており、3月1日から北米で公開される『デューン 砂の惑星 PART2』は、特定の映画館限定でIMAX 70mmフィルムが特典としてついてきます」

と語る。

映画だけではなく、音楽界でも日本のビジネスモデルは輸出されており、テイラー・スウィフトは複数種類のアルバムCD、レコードを発売する戦略をアメリカで成功させているという。

ファン層を利用したファンダムエコノミーは現在、K-POP界隈を含め、世界中で見かけることができる。日本国内では黒歴史とされている特典商法ビジネスブームも、海外から見れば発見があったのだろうと「週刊実話WEB」が報じている。

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編集者:いまトピ編集部