『だれかtoなかい』賛否
元SMAPの中居正広と嵐の二宮和也がMCを務めるフジテレビ系トーク番組『だれかtoなかい』で、10日の放送にKinKi Kidsの堂本光一とSexy Zoneの佐藤勝利がゲスト出演することが発表された。全員が旧ジャニーズの出身者および現役タレントとなり、この組み合わせがネット上で賛否を呼んでいる。
ダウンタウン・松本人志の活動休止に伴って二宮がMC代理となり、旧ジャニーズ時代の先輩である中居とタッグを組んでいる同番組。著名人同士をマッチングさせてトークするという内容で、3日の放送で堂本と佐藤のゲスト出演が発表された。
予告映像では、堂本がSMAPのバックダンサー、二宮がKinKi Kidsのバックダンサーだったという関係性が強調され、そんな3人を前に若手の佐藤が「レジェンドすぎます……」と恐縮する様子が流れた。また、フジテレビ系WEBメディア「めざましmedia」によると、堂本が今年3月いっぱいで事務所を退所する相方・堂本剛やKinKi Kidsの今後について語るほか、佐藤も間近に迫ったSexy Zoneの改名と中島健人のグループ脱退という大きな転機について素直な思いを告白するという。
メンバー的にも豪華なうえに、気になる旬の話題が展開されるようで、ネット上の旧ジャニーズ系グループのファンは「メンバーもトークテーマも激アツすぎ!」「もうゲストずっとジャニーズにしてほしい」「ゲストだけじゃなく、中居くんもニノも全員いろいろありすぎて1時間じゃ足りない!」などと歓喜に沸いた。
その一方で「定番だったジャニーさんの話はNGだろうから違和感あってモヤモヤしそう」「旧ジャニーズで固めるのだけは避けてほしかった」「マッチングトークじゃなくて、ただの旧ジャニ同窓会では」といった声も。もともと同番組は「異色の組み合わせの2人を会わせてトークさせる」というコンセプトだったため、MCも含めて全員がよく見知った関係というキャスティングに対し、旧ジャニーズのファン以外からは否定的な意見が少なからず上がっているようだ。
旧ジャニーズ(現・SMILE-UP.)をめぐっては、NHKが今春の改編でSMILE-UP.所属タレントの出演番組を8本打ち切りにし、継続する番組からも降板させるなど「完全排除」の方向に大きく舵を切った。性加害問題の被害補償や再発防止の取り組みなどが進んでいないと判断したためで、同局は改善したと評価できるまで「新規契約はしない」という方針を続ける。
フジテレビでも今春の改編で、KinKi Kidsの『KinKi Kidsのブンブブーン』、TOKIOの『トキタビ』、Hey! Say! JUMPの『いただきハイジャンプ』、SUPER EIGHTの『SUPER EIGHTの あとはご自由に』の4番組が終了。嵐の相葉雅紀がMCを務める『木7◎×部』は『相葉◎×部』に改題され、ゴールデンの1時間枠から土曜夕方の30分枠に移動し、関東ローカルのみの放送となる。
これら番組の打ち切りや枠移動について、フジテレビは「当然スポンサーの問題も改編にかかわってくる」と性加害問題の影響が少なからずあったことを認めており、フジにおいても「旧ジャニーズ排除」の流れが強まるのではと推測された。
そんな中で『だれかtoなかい』が「旧ジャニーズ祭り」のようなキャスティングを打ち出してきたことに驚きや困惑の声も上がっているようだ。ただ、二宮は7月期のTBS系「日曜劇場」でヒットドラマ『ブラックペアン』の続編に主演すると報じられており、そうなれば完全に『だれかtoなかい』と放送時間が「裏かぶり」となることから、遅くとも7月までにMC代理を降板する可能性が高い。
「4月からドラマ撮影が本格化するので、3月いっぱいの出演になる」との情報もあり、二宮が降板する前に「旧ジャニーズ祭り」のキャスティングを実現しておきたいという番組側の意図があったのではと推察されているようだ。
番組ファンからすれば不満もあるだろうが、旧ジャニーズ系グループのファンにとっては、二宮のMC代理期間が終了するまで今後も夢の組み合わせがあるかもしれず、見逃せない番組となりそうだと、日刊サイゾー は報じた。
編集者:いまトピ編集部