『代表する長寿番組』終了へ「いよいよテレビも終わり」の声も…

卒業シーズンはテレビ業界もお別れの時期。番組改編に合わせて、今年も多くの番組がその歴史に幕を下ろすが、今春の特徴は、家族そろって安心して見られるような番組が相次いで終わりを迎えることだ。
タモリが神出鬼没に全国各地に出かける『ブラタモリ』(NHK)は、レギュラー化から15年目で終わり、各界の著名人が講義を行う『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)は放送20年目で、ミスタリーハンターが世界を巡る『世界・ふしぎ発見!』(TBS系)は38年目で終了。各局を代表する長寿番組が、まもなく最終回を迎える。
テレビが“一家に1台”から“ひとり1台”あるいは“テレビは見ない”となった今、“家族で楽しめる番組”という発想自体が時代遅れなのかもしれないが、老若男女が同時に楽しめる番組を作るために重ねた苦労は、並大抵ではなかったはずだ。テレビマンの間では、こういった番組が終わることで、“いよいよテレビも終わり”という声さえ上がっているという。
「『いくらかわかる金』の特番でやったのは、コストコに張り込んで一番購入金額が高い人を探したり、くら寿司で大食いファミリーが好きなだけ食べた金額を当てたりといったもの。クイズという形式を取っていますが、要するに企業の宣伝番組です。最近は、チェーン店やスーパーに詳しいマニアがオススメ商品を紹介したり、企業潜入と称して新製品やサービスを紹介したり、企業のPRのような番組が本当に多いですよね。代表的なのは、『ジョブチューン』『坂上&指原のつぶれない店』(TBS系)、『ウワサのお客さま』(フジテレビ系)などですが、あの手の番組は制作費が抑えられますし、上手くいけばCM出稿も期待できる。『ふしぎ発見』の代わりに、そういう番組がまた1つ増えるということです」(民放バラエティ番組制作関係者)
あえなく“ボッシュート”となる予感がプンプンと漂っているが、超売れっ子の澤部の腕で前番組なみの長寿番組になれるだろうか。と日刊サイゾーは報じた。
編集者:いまトピ編集部