2024/4/22 18:13

とてもじゃないけど、賛成できない『ドラマ』に批判続出「心底軽蔑する」

NG

16日、横浜流星が主演する2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の新たな追加キャストが発表された。主人公・蔦屋重三郎の故郷でもある吉原に生きる遊女らを中心にしたキャスト発表だったが、これに対して「女性の人権を蹂躙した遊郭を美化するのか」といった批判が相次ぐ事態が起きている。

同ドラマは、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、東洲斎写楽らを世に送り出した「江戸時代のメディア王」こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を描く。蔦屋重三郎は吉原の生まれで、初めて作った本が人気の遊女たちを花に見立てて紹介した限定本「一目千本」(吉原の一流店でなじみの客だけに配られ、この本を持っていることが客のステータスにもなった)であるなど、彼の人生を描くにおいて吉原遊郭は外せない要素となっている。

これに対して、主にSNS上で「人身売買で売られてきた女性たちの人権を蹂躙した場所をエンタメで軽々しく扱わないでほしい」「女性たちは過酷な環境で売春させられ、若くして梅毒で苦しんで亡くなった人が多い。そんな生き地獄を美化するドラマとか心底軽蔑する」「とてもじゃないけど、遊郭を題材に大河ドラマを作るなんて賛成できません」などと批判的なコメントが続出。NHKのX(旧Twitter)公式PRアカウントが炎上する事態になっている。

遊郭をめぐっては以前にも物議を醸したケースがあり、3月26日から東京芸術大学大学美術館で始まった「大吉原展」は会期前に炎上。吉原の遊郭を描いた江戸期浮世絵などを通して「吉原文化」の実像を紹介する展覧会だったが、開催前に公式サイトなどで「イケてる人は吉原にいた」「ファッションの最先端」といったキャッチコピーが使われたことにより、SNS上で「売買春が行なわれていた遊郭を美化している」「人身売買の歴史をエンタメ化」などと批判が続出し、一時は開催が危ぶまれたと日刊サイゾーは報じた。

横浜流星『べらぼう』に「遊郭の美化」と批判…「放送前に叩くべきでない」との指摘も|日刊サイゾー 横浜流星『べらぼう』に「遊郭の美化」と批判…「放送前に叩くべきでない」との指摘も|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部