2024/5/13 09:47

打ち切りか『国民的番組』視聴率は、大幅に「過去最低記録」を更新

疲労

『NHK紅白歌合戦』といえば、昨年は旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)のタレントの出演が44年ぶりにゼロという例年にない状況の中、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は第一部が29.0%、第二部が31.9%と二部制となった1989年以降で史上最低の視聴率を更新した。
テレビ誌ライターは語る。
「第二部の視聴率を比較すると、一昨年の2022年は当時の過去最低視聴率となる34.3%を記録した21年から1.0%アップしたこともあり、昨年はさらなる巻き返しが期待されていました。ところが蓋を開けてみれば31.9%と大幅に過去最低記録を更新してしまい、番組の打ち切りまで取り沙汰される格好となりました」

惨敗という結果を受けてNHKの稲葉延雄会長は1月17日に東京・渋谷の同局で行われた年頭の定例会見で「身近な人たちからは『新しい形の工夫があり面白かった』という意見もあれば、財界人の知り合いからは『ちっとも面白くなかった』という人もいた」とコメント。“敗因”の一つとして「大みそかの生活パターンが活動的になっていて、年越しコンサートに行ったり、友人と過ごしたりして、お茶の間で生で見る割合が減っているのでは」と視聴習慣の変化を挙げたうえで、韓国など外国人アーティストの出演も多かったことに言及し、「国民的番組というよりは世界に向けて見ていただく番組になった」と持論を展開したが……。

「視聴習慣の変化にしろ、外国人アーティストの投入にしろ、今に始まったことではなく以前からのことですし、旧ジャニーズ勢を切るのであれば、逆にそれをチャンスに変えるべく、他の魅力的なアーティストをブッキングしたり、演出面を強化したりもできたはず。やはり昨年の紅白に関しては番組自体の魅力に乏しかったと言わざるを得ません」(前出のテレビ誌ライター)

そうした中、今年はさらなるワースト視聴率の更新や前代未聞となる第二部での視聴率30%割れも危惧されており、ひいては番組の存続の危機を迎える可能性もあるという。

「近年はNHKの受信料徴収に対する世間の風当たりが強まっていますが、今年4月にはNHKがネット配信のみを利用する場合の受信料を、地上契約と同じ水準で検討していることを衆院総務委員会で明らかにして物議を醸しました。もし今年の紅白も惨憺(さんたん)たる結果となれば、局内外からやり玉に挙げられて番組の打ち切りも現実味を帯びてきます」(同テレビ誌ライター)

まさに背水の陣と言ってもいい今年の紅白だが、NHK局内からは早くも人気アーティスト2組の待望論が沸き上がっているというと日刊サイゾーは報じた。

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編集者:いまトピ編集部