大谷翔平、批判の声

元通訳の違法賭博事件で捜査当局は大谷翔平を被害者と判断したが、米球界で乗り越えなければならないハードルはまだあるという。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平に降りかかった元通訳・水原一平容疑者の違法賭博スキャンダルは、FBI(米連邦捜査局)による異例のスピード捜査によってひとまず疑いは晴れた様子。
米連邦検察は水原容疑者を銀行詐欺容疑で訴追し、「ミスター・オオタニが関与した証拠は何もない。彼は被害者だ」と明言したことで、ひと区切りついた格好だが、それでもアメリカでは〝大谷批判〟の声が完全に払拭されたわけではないようで、スポーツ紙記者は
「水原氏を信用した大谷の責任を問う声や、『自分の金を管理できなかった大谷は大人にならなければならない』といった声もある。相変わらず、『水原氏は身代わりだ』という陰謀論も根強くあるのです」
と語る。
ここまで来ると、事件の真相など関係なく、ただ大谷を叩きたいだけのようにも思えるが、根底にはアメリカ社会が抱える人種差別問題が影響していると筆者は考えており、特派記者は
「アメリカは差別大国ですからね。MLBでは黒人やアジア系選手に対する差別が露骨にあって、大なり小なり大谷もこの差別にさらされてきました。日本人メジャーリーガー経験者で例外はありませんよ。今回のスキャンダルは格好の攻撃材料を与えることになってしまった」
と話す。
囲み会見でも必ず通訳の水原容疑者を通じ、自分では英語をしゃべらない姿勢もアメリカ人記者から反感を買っていたが、これも微妙なニュアンスで揚げ足を取られないよう、あえて危険回避の意図でそうしていたのだろう。
いずれにしても、差別意識に根差したアメリカでの大谷批判はこの先も簡単に消えることはないが、それでも大谷ならすべてを吹き飛ばす活躍をしてくれるはず。
野茂英雄は「ドジャースなら翔平はさらに大化けする」と断言していたといい、今季は打撃タイトルを総ナメしてワールドシリーズを制覇、そして来季は、投手・打者として〝二刀流世界一〟を成し遂げて欲しいと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部