2024/5/22 15:03

『第7話』素晴らしい演技

366日 ドラマAmazon

さて、フジテレビ月9『366日』も第7話です。相変わらずガワはステキだし、画面と芝居は素晴らしいですが、お話がどうにもね。

 前々回のレビューでは「このドラマは人物をいい具合のところに配置して、その配置から導き出されるであろう最大公約数のテンプレート的な感情表現を当て込むことで何かを語っているような気になっている」と書きました。

 前回は、「高校時代の感情や関係性を全肯定することでしかモノを語れない」「5人衆が全員内向きな生活態度なので、外部との接点が作りにくい」「だから、内部と外部の接点が生じるときに乱暴になる」と書いてますね。

 今回もそんな感じ。振り返ります。

今回は、記憶を失った恋人・ハルト(眞栄田郷敦)に自分の誕生日を忘れられたアスカ(広瀬アリス)がショックを受けるというお話でした。

 事故による高次脳機能障害を負ったハルトと「何があっても一緒にいる」と誓ったアスカでしたが、ハルトが自分の誕生日に休日出勤を入れてきたことに落胆。真顔で目をそらしたりしています。

 このドラマに登場する5人の同級生たちの感情はひたすらにテンプレートですから、恋人に誕生日を忘れられることは絶対に許せません。アスカは、ハルトが過去の記憶をなくし、家族や自分の存在すら忘れてしまっていたことは容易に受け入れたのに、誕生日を忘れられたことは受け入れられない。はっきり申し上げて、そんな覚悟もなかったんかい、という話です。

 記憶をなくした恋人と、元の関係を築き直したい。そう思うなら、まずは丁寧な自己紹介をしておきなさいよと思うんですよ。何年何月何日に生まれて、私はあなたと高校で出会って、10年ぶりに東京で再会して……そういう話をまったくしてこなかったということです。誕生日を忘れられていたことに気づいたときのアスカの被害者ヅラですね、広瀬アリスの適切な芝居もあって、すごく暴力的に見えました。と日刊サイゾーは報じた。

『366日』第7話 お昼ごはんを食べたから晩ごはんを食べない奇妙な人たち|日刊サイゾー 『366日』第7話 お昼ごはんを食べたから晩ごはんを食べない奇妙な人たち|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部