2024/6/21 18:29

謝罪『番組」打ち切り、決定

足

テレビ東京が自社の不祥事を看板ニュース番組で詳細に報道したとして、ネット上で「さすが俺たちのテレ東」「他局も見習え」などと話題になっている。新たな「テレ東伝説」となりそうだが、その一方で「他局もBPO案件は当たり前に報道している」「ネット民はテレ東に甘すぎ」といった指摘もあり、物議を醸しているようだ。

話題となったのは、同局の看板番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』の19日の放送。同局で昨年3月に放送された『激録・警察密着24時!!』がBPO放送人権委員会の審理入りしたことを報じ、テレビ東京からの「行き過ぎた演出や不正確な表現があった。BPOで審理入りが決定したことを重く受け止め、審理には誠実かつ真摯に対応してまいります」というコメントを伝えた。

問題となった『激録・警察密着24時!!』の放送では、人気アニメ『鬼滅の刃』のキャラクターを連想させる柄や文字の入った商品を販売したとする会社役員ら4人が不正競争防止法違反の疑いで逮捕された事件を取り上げたが、そのうち3人は不起訴となっていたものの、番組内でそれに言及しなかった。
さらに「逆ギレ」「今度は泣き落とし」といったナレーションや「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」というようなテロップなど過剰な演出があり、同局は事実誤認や行き過ぎた演出があったとして謝罪。番組担当者及び監督責任者の計2名に対して減給等の社内処分を下した上で、番組の打ち切りを決定した。

これで事態は収まらず、BPO放送人権委員会は19日、関係者からの人権侵害を訴える申立てを受けて審理入りが決定したと発表。これを同局は先述の『WBS』に加え、朝の報道番組『Newsモーニングサテライト』でも報じた。

この話題がネットで拡散されると、SNS上では「さすが俺たちのテレ東」「自社の不祥事をスルーする他局とは大違い」「当たり前のことなんだけど、その当たり前のことができない局が多い」「不祥事にだんまりの日本テレビやフジテレビはテレ東を見習うべき」などと、テレ東を称賛する声が続出した。

しかし、その一方で「他局もBPO案件レベルは自社の不祥事だろうと報道してるよ」「他局もふつうにやってることなのにテレ東に甘すぎ」「問題になった番組の演出かなりヤバいし、報道しただけでべた褒めするのはどうなの」といった意見も。新たな「テレ東伝説」に疑問を感じた人も少なくないようだと日刊サイゾーは報じた。

テレビ東京、自社の不祥事報道で「さすがテレ東」と称賛相次ぐ…企業モラル強化で異彩|日刊サイゾー テレビ東京、自社の不祥事報道で「さすがテレ東」と称賛相次ぐ…企業モラル強化で異彩|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部