2024/6/21 18:19

でも、がんばってたと思う『ドラマ』最終回を迎え...「3つくらいしか表情がない」共感できない

疑問

ポップでキュートな赤楚衛二くんが闇堕ち&ドクズ芝居に挑んだ意欲作『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)も最終回を迎えました。

本格サスペンス風のルックを作り上げ、そこに赤楚くんを放り込んで「見たことのない赤楚」を引き出すという目的は果たしたのではないでしょうか。とにかく赤楚くんは挑戦したし、全力でがんばったからね。

この『Re:リベンジ』というドラマは大友先生(錦戸亮)の物語でした。幼少期に母親を医療過誤で亡くし、その復讐のために大病院に潜り込む。必死で勉強して医師免許も取ったし、心臓血管外科医として実績を積んできた。実力で、この位置まで来た人物です。

一方で赤楚くん演じる海斗は大病院の家に生まれたのに、ろくに勉強しないで医学部を中退。二十歳を超えても反抗期が終わらず、父親に変な誤解を抱いたまま週刊誌に就職。その父親の葬式で頭をパカーンと殴られたのち、会長であるお爺ちゃん・皇一郎(笹野高史)のコネで病院の理事になるという、絵に描いたようなボンボン人生です。

もとより、今回の赤楚くんの役柄は設定に恵まれていなかったわけです。ブチ切れたり、絶望したり慟哭したり、悩んだり恋したり、そういう赤楚くんをたくさん見られるという、ファンにとっては眼福なアイドルドラマとして歓迎される作品だったと思う一方で、その赤楚くんの慟哭やブチ切れに、設定として共感できない。赤楚くんがいくら怒っても泣いても「おまえが招いたことやろ」「そもそもおまえが理事長の器ちゃうんじゃ」という気持ちになってしまう。
脇を大御所で固めて、対抗馬に錦戸亮を用意して、作り手側としてはけっこう万全な体制だったのかもしれませんが、シナリオのほうで足を引っ張っちゃってた感じですね。逆に言えば、赤楚くんという俳優にドラマの軸である“復讐”を背負わせるほどの信頼感がなかったということでもある。

でも、がんばってたと思う。赤楚くん。がんばってたから、ドラマが成功というわけではありません。
いろんな赤楚くんを見せたいという目的自体は果たされていると思いますが、その「いろんな」の引き出しが少なかった。おおまかに、3つくらいしか表情がないんです、赤楚くん。

結果、赤楚くんの芝居を引き出すために配置された大御所たちの実力を、まざまざと見せつけられることになりましたと日刊サイゾーは報じた。

『Re:リベンジ』最終話 「赤楚衛二の新境地を見せる」という目的と、設定における恵まれなさ|日刊サイゾー 『Re:リベンジ』最終話 「赤楚衛二の新境地を見せる」という目的と、設定における恵まれなさ|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部