2024/7/7 09:23

『番組』打ち切りの危険性「テコ入れが必要」打ち切り待ったなしか

びっくり

2023年10月にスタートした『ジョンソン』(TBS系)と『オドオド×ハラハラ』(フジテレビ系)が、この秋で放送が終了することが判明した。前者は、かまいたち、ニューヨーク、モグライダー、見取り図、後者はオードリーとハライチと、今が旬の芸人を揃えたが、わずか1年で打ち切りに。名前だけでは数字が稼げない厳しい現実が突き付けられた格好だ。

「『ジョンソン』は、ダウンタウンやさまぁ~ずらが出演していた『リンカーン』のDNAを引き継ぐ番組としてスタートしましたが、放送2回目の『強運No.1決定戦』のエンディングで、それまでのゲームがすべて出来レースだったことがわかると見事に炎上。さらに3回目の『ともしげ400万円強奪ドッキリ』にも批判が殺到し、序盤から大きく躓(つまず)きました。その後も豪邸企画で登場した社長が逮捕されたり、軽トラを鼻フックで引っ張る企画が炎上したりと、プチトラブルが続出。わずか1年での撤退となりました。


 いくらテレビ離れが進んでいるとはいえ、1年での打ち切りは惨敗と言うしかない。しかしこの2番組以外にもスピード打ち切り候補はいくつもある。

「1つ目は、ハライチ澤部佑がMCの『いくらかわかる金』(TBS系)です。『世界ふしぎ発見』(同)の後番組で、往年の『世界まるごとHOWマッチ』の焼き直しかと思いきや、フタを開けてみれば、『くら寿司で満腹になるまで食べたらいくら?』『ニトリで一番買った人の金額は?』など、ベタベタの企業案件番組。4月にスタートしたばかりなのに、1クールで放送はたったの5回で、期待されていないのがあからさまです。

 2つ目は『何を隠そう…ソレが!』(テレビ東京系)です。もともと出演者が偉人、芸能界、モノにまつわる逸話を披露する番組でしたが、レギュラー化にあたって内容を刷新。企業潜入やご当地ネタなどを扱う番組になりましたが、紹介される情報がこすり倒されたネタばかりで、まるで目新しさがありません。そのせいか、出演陣がウッチャン(内村光良)、さまぁ~ず大竹一樹、千原ジュニアという豪華メンバーなのに、驚くほど話題になっていない。早急にテコ入れが必要な状態です。

そして打ち切り待ったなしなのが、かまいたちがMCの『街グルメをマジ探索!かまいまち』(フジテレビ系)です。芸能人が街に出て、その街のウマい店を探す番組ですが、裏番組に『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)があり、テレビ東京では『タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって!』もやっている。グルメ番組が3つというのは明らかにトゥーマッチですし、ゴチバトルの強さは言わずもがな。少なくとも放送日を変えるべきでしょう」(民放バラエティ番組制作関係者)

 この3番組は、いずれも今年4月にレギュラー放送がスタートしたばかり。失敗を恐れて縮み志向になり、似たような番組ばかりになる悪循環に陥っている感もあるが、どんな番組にも一発大逆転のチャンスがあるのも最近の傾向だ。

「最近のバラエティはいろいろな企画をやって、1つでも当たればOK。開始当初は散々な言われようだった『新しいカギ』(フジテレビ系)は、『学校かくれんぼ』で一気に支持を広げましたし、視聴率低迷に苦しんだ『バナナサンド』(TBS系)は、『ハモリ我慢』で息を吹き返しました。ダウンタウン・浜田雅功がMCの『オオカミ少年』(同)も数字は散々でしたが、『ハマダ歌謡祭』というカラオケ番組として何とか生き延びています。低視聴率に悩む番組は、“下手な鉄砲”でも打ち続けるしかないでしょう」(同上)

 制作費削減、コンプラ、若者の深刻なテレビ離れ……番組制作が困難を極める今だからこそ、知恵を絞りに絞った好企画を期待したい。と日刊サイゾーは報じた。

スピード打ち切りは『ジョンソン』と『オドハラ』だけじゃない“数字低迷”打ち切り候補3番組|日刊サイゾー スピード打ち切りは『ジョンソン』と『オドハラ』だけじゃない“数字低迷”打ち切り候補3番組|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部