可能性が消滅、解任を求める声も「せめて5位になってくれれば」
中日の自力クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。
今季112試合目となる8月20日のDeNA戦に、2-4で敗戦。6連勝中だった先発の高橋宏斗は6回、DeNA戸柱恭孝にタイムリーヒットを打たれて降板し、今季最悪の自責点4で、6月28日以来の黒星(10勝2敗)となった。
この日はともに最下位争いを繰り広げるヤクルトも敗れたため、ゲーム差1は変わらなかったが、8月はここまで6勝9敗2引き分けと負け越しており、立浪和義監督の「続投」が危ぶまれている。
試合後、立浪監督は「残り31試合、全力でやっていく」と語ったが、今季最下位になれば3年連続であることから、解任論が出るのは必至だ。
では実際に、来季続投のラインはどのあたりなのだろうか。2022年は66勝75敗、勝率4割6分8厘で、首位とのゲーム差は15.0。2023年は56勝82敗、勝率4割6厘で、ゲーム差は29.0だった。そして今季は112試合を消化した時点で46勝58敗、勝率4割4分2厘、ゲーム差13と、似たような水準だ。中日グループ関係者が言う。
「中日グループ幹部からは解任論も出ていますが、1年目の勝率を超えれば、続投の可能性はあるかもしれません。期待されたドラ1の草加勝は入団直後に肘の違和感で手術に踏みきり、あっけなく戦力から外れましたが、これはスカウトと編成責任者に責任転嫁すれば、立浪監督は無傷でいられる。低迷する成績とは裏腹に、相変わらず客入りだけは好調で、昨年よりも2%アップしています。フロントとしては選手の年俸問題に頭を悩ませる必要もなく、せめて5位になってくれれば及第点とするんじゃないでしょうか」
とはいえ、地元メディアやファンからは、立浪解任を求める声が日増しに大きくなっている。もし来季続投となっても、頼みの綱の観客動員数に影響が出なければいいが…。
編集者:いまトピ編集部