『人気ドラマ』コロナ禍オマージュが物議「観ていられない」「エンタメ化するには早い」
9月4日に放送された小池栄子が主演を務める水曜22時ドラマ『新宿野戦病院』(フジ テレビ系)で、新型コロナウイルスを模した新種ウイルスが登場。コロナ禍の第一波を彷彿とさせる展開に、賛否の声があがっている。
ドラマは新宿・ 歌舞伎町にある『聖まごころ病院』を舞台に、ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズなどの患者を通して、命の価値を訴える救急医療エンターテインメント。クドカンこと宮藤官九郎氏が完全オリジナル脚本を手掛けている。
4日放送の第10話では、未知の新種ウイルス“ルミナウイルス”が発生。患者第1号が歌舞伎町で働くホスト男性だったことから、“歌舞伎町ウイルス”の異名がつけられた。
数日後、男性は死亡。彼の母親は感染防止対策のため、息子の最期はおろか遺体とも面会できず。お骨となったあとでようやく会うことができた。
「作中では、緊急事態宣言やステイホーム、PCR検査など、当時コロナが流行り出してからパンデミックになるまでの経緯がそっくりそのまま描かれました。クドカン脚本といえど、安易な笑いに昇華せず、努めてリアルだった」(ドラマライター)
だが逆にそれが、視聴者の間で《ちょっと観てられなかった。まだエンタメ化するには早いんじゃない?》《コロナで亡くなられた方のご家族は見るの辛かったんじゃないかな》などと、物議を醸している。
とはいえ、コロナが第5類へ移行した現在だからこそ、放送する意義があるともいえる。
「作中では、パンデミックで混乱に陥った日本を描いた一方で、誰でも感染すること、人工肺とポンプを用いた生命維持装置“ECMO(エクモ)”の数が少量すぎて、行きわたらない現実など、ウイルスは無差別=命は平等であることが描かれました」(同)
コロナ禍で学んだこととはいえ、たった数年ですっかり忘れている人も多いはず。コロナに限らず、感染予防が大切なことをドラマで思い出した人も少なくないはずだ、と週刊実話WEBが報じている。
編集者:いまトピ編集部