2024/9/9 18:18
『映画』江口のりこ、演技が強烈「恐ろしい映画を見た」
今年の映画界を俳優の活躍で見た場合、江口のりこの当たり年だと言われている。とにかく主役クラスも含めて、出演作品が多い。
彼女の主演最新作「愛に乱暴」が公開されている。
映画「愛に乱暴」は、会社勤めを辞めて家庭を切り盛りする女性・桃子(江口のりこ)が、周囲と亀裂を深めていく物語だ。夫(小泉孝太郎)や近くにいる人たちとの関係性だけではない。偶然に出会う人たちまでを含めて、亀裂の度合いはじわじわと広がりを見せる。
何気ない人の言葉、行動の積み重ねが、対する人には耐え難い苦痛、亀裂の深い溝を生んでいく。当人でもその亀裂に気づかないこともある。映画「愛に乱暴」は、江口の演技によって、そこが重点的に描かれたのだと思う。
「愛に乱暴」とは「人に乱暴」という意味にも聞こえてきた。「乱暴」を受ける江口の演技が、そのことを淡々と、時に強烈に伝える。今の時代、多くの人が「乱暴」にあっている。そして「切れ」ずとも、静かに壊れていく。恐ろしい映画を見たと、アサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部