『踊る大捜査線』復帰の可能性が消滅か『主演ドラマ』決定に
俳優の織田裕二が、北方謙三氏が生み出した歴史大河小説の金字塔『水滸伝』の実写ドラマ版(放送日時未定)で主演を務めることが12日に発表された。ファンは大喜びかと思いきや、一部ではなぜか落胆の声が漏れ聞こえている。それというのも、今回のドラマが発表されたことで、噂されていた『踊る大捜査線』シリーズへの復帰の可能性がほぼ消滅したとみられているからだ。
総監督は『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系)などで織田とタッグを組んできた若松節朗氏が務め、舞台『キングダム』や多くのアニメ・ゲームなどを手がけてきた気鋭の劇作家・藤沢文翁氏が脚本を担当する。
織田は「これほどの長期間の撮影は聞いた事も、もちろんやった事もありません。それを若松監督をチーフディレクターとして若松組の皆さんと一緒にやれる!」「この歳で、このような作品と出会えてうれしい。人生観が揺さぶられる撮影になることを期待して。この閉塞感の続く日本に水滸伝は見逃せない」などとコメントを寄せ、意気込みの強さをうかがわせている。
これに対して、ネット上では「北方水滸伝の実写化だけでもビックリなのに、主演が織田裕二で、好きと好きがぶつかり合って凄いことになってる!」「私の人生のバイブル実写化キタ! 変に地上波1クールとかにならなくてマジでよかった!」「織田裕二の宋江はちょっと意外だけど、どんなドラマになるのか楽しみすぎる」などと歓喜のコメントが相次いだ。
その一方で「やっぱり彼の中で『踊る』は終わっていて、もう青島には再会できないのかな…」「織田さんはこれがあるから『踊る』の新作オファー蹴ったのかな」「長期間撮影の大作だろうから、そりゃ『踊る』本編の新作は無理だわ」などと落胆の声も噴出している。
今回のドラマについては、ベテランの織田が「聞いたこともやったこともない長期間の撮影」と表現していることから、撮影期間が1年、2年どころではない数年がかりの大プロジェクトになると予測される。また、WOWOWが「全19巻を完全映像化」としているため、長期シリーズとなる可能性が高い。
そうなると、ふつうに考えれば『踊る大捜査線』シリーズの新作映画を撮っている時間はない。強引に短期間で撮影すればできないことはないだろうが、そんな生半可な気持ちで長らく封印していた自身の代表作に復帰するとは思えず、本編の続編は「まずない」という見方が強まっているようだ。
『水滸伝』は織田のライフワークになりそうな大作になるだろうが、主役を欠くことになりそうな『踊る大捜査線』シリーズはスピンオフ映画だけで打ち止めとなってしまうのだろうか。と日刊サイゾーは報じた。
編集者:いまトピ編集部