2024/9/28 10:31

「セブンイレブン」売上が連続減少…「まいばすけっと」に客が流出

セブン-イレブンAmazon

コンビニエンスストアチェーン業界1位のセブン-イレブンが“一人負け”の様相を呈しているのではないか、という声が広まっている。2024年6~8月度の既存店売上高が、ファミリーマートとローソンが前年同月比増加となったのに対し、セブンは減少となったのだ。これは何を意味するのか。また、セブンの失速が深まる可能性はあるのか。

背景には何があるのか。流通アナリストの中井彰人氏はいう。

「今年5月まで実質賃金が過去最長の26カ月連続マイナスとなるなか、消費者がこれまで以上に価格に敏感になり、格安スーパーや低価格な食品を扱うドラッグストアの売上が伸びており、リーズナブルな価格設定に定評があるイオンのプライベートブランド(PB)『トップバリュ』も伸びています。こうした業態と比較してコンビニ商品の価格は割高で、値引きも行わず、あまり価格を意識しない層や時間がないので多少高くても急いで購入したいという層をメインの顧客ターゲットとしてきましたが、消費者がこれまで以上に価格の絶対値を意識するようになり、特にコンビニのなかでも高価格帯というイメージが強いセブンの売上に影響が出てきた可能性が考えられます。

また、ファミマとローソンは価格据え置きの増量キャンペーンを展開するなど、価格を意識した取り組みを行ってきましたが、セブンはその点では遅れてしまったという要因もあるでしょう。セブンは9月に入って、手頃な価格の『うれしい値!』商品を拡充して270アイテムまで増やすと発表しましたが、価格対応が他2社よりも遅れてしまったのは確かでしょうと、ビジネスジャーナルが報じている。

セブンイレブン既存店売上が連続減少の衝撃…「まいばすけっと」に客が流出? | ビジネスジャーナルセブンイレブン既存店売上が連続減少の衝撃…「まいばすけっと」に客が流出? | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部