サイゼリヤ「◯◯◯◯◯」の見た目が衝撃…少し違和感「実際は天国だった」
イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」の店舗で増えつつある“一人ぼっち席”が見た目が衝撃的だとして話題を呼んでいる。他の外食チェーンでもこうした一人用の席が見られるようになりつつあるが、なぜ増えているのか。また、一人客が少量の注文で長居すると店舗の回転率が下がり、売上が落ちるといったデメリットが生じることも想定されるが、一人席を設けることによる店舗側のメリットとデメリットとは何か。業界関係者の見解を交えて追ってみたい。
最近では、これまでの客が紙のメニューを見て注文内容を紙に記入して店員に渡すというアナログな注文方式に代わり、QRコードをスマホで読み取るモバイルオーダー方式への切り替えを段階的に進めていることが注目されている。
人目を気にする必要がないので心地よい
そのサイゼリヤで“お一人様専用席”を設置する店舗が増えている。形態としては、壁に向かって小さな一人用サイズの机と椅子が置かれ、両サイドには隣席との仕切りとなる壁があり、背中側は仕切りがない半個室状。テーブルの上には、店員呼出ボタンやモバイルオーダー用のQRコード、スプーンやフォークなどカラトリーの収納ケースなどが置かれている。店舗によっては電源ケーブルの挿し口もある。その席の見た目が衝撃的だとして話題を呼んでいるが、カウンター席にパーティションを設置して複数の一人席を横に並べる形態の店舗もある。
ここ数年、「鳥貴族」や「スシロー」など、一人席を設ける外食チェーン店は増えている。背景には何があるのか。
「これまでお酒を扱う飲食店にとっては、一人客というのは客単価が低かったり、1人で2人席や4人席を占有されてしまうといった理由で、あまり好ましい存在ではなかった。だが少し前の“お一人様ブーム”を経て牛丼チェーンでも女性の一人客が珍しくなくなった今、飲食店側としては『一人で店を使用したい』というニーズを無視できなくなった。そこで、一人客に2人席や4人席を利用されて売上的なロスが生じてしまうくらいなら、いっそのこと初めから1人用の席を複数設置しておいたほうが合理的という判断になる。
実際にサイゼリヤでは満席で入店のウェイティングが生じているなかで、一人客が2人席や4人席で長時間、一人飲みをするという光景が見られたので、その解決策という意味合いもあるのでは」(外食チェーン関係者)
と、ビジネスジャーナルは報じた。
編集者:いまトピ編集部