14億5000万円を提示か「引き留めるのは難しいかも」
今季限りで契約が切れる中日の絶対的守護神ライデル・マルティネスをめぐる争奪戦がスタートしているようだ。
最下位のチームにあって今季43セーブ、防御率1.09でセーブ王となった豪腕は、既に複数の球団と交渉中で、1000万ドル(14億5000万円)を提示している球団もあるという。
マルティネスの今季年俸は推定2億円プラス出来高だが、残留となれば大幅アップは必至だとのこと。しかし中日の歴史で過去最高額は2008年のタイロン・ウッズで、これが6億円であることを考えると、引き留めるのは難しいかもしれないという。
興味を示しているのはソフトバンクやDeNAだといい、キューバ出身のマルティネスには年俸とは別に、キューバ政府への約20%のマージンが発生。仮に1000万ドルで契約が成立した場合、200万ドル(約3億円)が上乗せされるため、潤沢な資金力を持つソフトバンクが有力視されているようだ。
資金力でいえば、圧倒的にメジャーリーグ球団が有利だといい、マルティネスの場合、メジャー移籍となれば「亡命」が条件になってくるが、絶対的なクローザーを獲得できるならば、総額5000万ドル(約72億5000万円)での複数年契約の可能性があるという。
マルティネスはメジャー移籍について、
「僕は亡命はしたくない。ドラゴンズが僕にチャンスを与えてくれて、みんなのことを仲間というより家族だと思っている」
と語っているのが、契約が切れる今オフ、心変わりはあるのか。
日本球界における通算セーブ記録保持者の元中日・岩瀬仁紀氏は、昨年11月に出演したラジオ番組で、マルティネスの契約について
「正直、すごく心配ですね。亡命したロドリゲスもメジャーでスゴい契約になりそうなので。それをライデル(マルティネス)がどう思っているかを知りたいというところはあります。来年、契約が切れるじゃないですか。契約が切れた時にどうするのかというのが、今から心配になりますね。今、12球団No.1の抑えピッチャーですからね。オスナ選手の契約を見てしまったら、何を思うのかというところが気になります」
と語っていたという。ソフトバンクのオスナの年俸は、4年総額40億円。亡命して中日を自由契約になり、ブルージェイズと契約したロドリゲスは4年3200万ドル(約47億7000万円)の契約を勝ち取っているが、マルティネスはどのような決断を下すのだろうかと「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部