2024/10/19 12:55

西田敏行の『主演映画』地上波放送禁止か

西田敏行

日本俳優連合理事長、日本アカデミー賞組織委員会副会長なども務めた、名実ともに日本を代表する俳優の西田敏行さんが17日、急逝した。

同日正午すぎ、東京・世田谷区の自宅を付き人の男性が訪ねたところ、西田さんがベッドで冷たくなっているのを発見。そのまま死亡が確認された。

8日には、映画『劇場版 ドクターX FINAL』の完成報告会見に出席。今後の仕事も控える中、突然の訃報となった。

これを受け、翌18日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)は予定を急きょ変更し、西田さんの追悼として過去の出演回を放送。

一方、これまで西田さん出演の作品を数多く放送してきた『金曜ロードショー』(日本テレビ系)は、予定通りティム・バートン監督の映画『アリス・イン・ワンダーランド』を放送した。

“通常運転”の金ローに対し、ネット上では
《金曜ロードショーさん、追悼の意をこめて、釣りバカ日誌の放送をお願いします》
《「アリス・イン・ワンダーランド」じゃなくて西田敏行さん追悼で急遽番組変更して「釣りバカ日誌」放送すれば良いのに》
《今日の金曜ロードショーは、急きょ、釣りバカにしないの?》
《金曜ロードショーで毎週西田敏行特集やってほしい》
など、不満の声があがったのだった。

特に放送を求める声が多かったのは、映画『釣りバカ日誌』シリーズだ。

「1988年から20年続いた『釣りバカ日誌』は、言わずと知れた西田さん主演の大ヒット映画シリーズ。TBSなど他局でも放送されましたが、金ローでもこれまで31回と、ジブリ並みに放送されています」(テレビ誌記者)

しかし、同シリーズが最後に金ローで放送されたのは、“スーさん”こと鈴木一之助役を務めた三國連太郎さんが亡くなった2013年。それから、なぜ10年以上も放送されていないのか。

影響しているとされるのが、“不適切にもほどがある”当時の描写だ。

「1作目が公開されたのは、年号が昭和から平成に変わる2週間前の88年末。当時は日本初のセクハラ裁判すら行われておらず、上司が女性社員のお尻を触ることが挨拶代わりの時代でした。それゆえに、会社でのシーンが多い映画は、今見ると“不適切”だらけ。三國さん演じる社長が、女性社員に『処女みたいな顔してどこで子どもの作り方を覚えたんだか』と話すシーンが、社内の軽い冗談レベルに描写されています」(映画ライター)

シリーズをさかのぼればさかのぼるほど、作品内にはパワハラ・セクハラ的描写や、喫煙など時代を感じるシーンが多い。

「舞台のゼネコンは女性も含めて喫煙者だらけな上、分煙もせずオフィスでプカプカ。これを谷啓さん演じる佐々木課長が『吸いなさんな! 女の子がみっともない』とジェンダー差別的に叱り、そこにパチンコで勝った西田さん演じるハマちゃんが現れ、『もう、性的興奮があった!』と景品をお裾分け。課長は社員の面前でハマちゃんを叱責しますし、現代ではあり得ないシーンばかりです」(同)

コンプライアンスに厳しい現代の地上波とはいえ、『釣りバカ』は西田さんの代表作なだけに、なんとか追悼放送してもらいたいところだが…。

BSテレ東で渥美清さん主演の映画『男はつらいよ』シリーズと交互に放送されているが、そちらを待つしかないのだろうか、と週刊実話WEBが報じている。

地上波放送禁止!? 西田敏行さん主演の映画『釣りバカ日誌』が金曜ロードショーで放送されなかったワケ/サマリー|週刊実話WEB地上波放送禁止!? 西田敏行さん主演の映画『釣りバカ日誌』が金曜ロードショーで放送されなかったワケ/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部