2024/11/26 18:33

地上波『レギュラー番組』消滅も「日本武道館公演」チケットは完売、大盛況

驚き

11月8、9日の2日間、とんねるずが29年ぶりとなる日本武道館でのコンサートを開催した。合わせて1万8000枚のチケットは完売、会場の外にも“音漏れ”を求めて大勢のファンが集結し、大盛況となった。

2018年3月に冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした。』(フジテレビ系)が終了して以降、コンビの仕事は激減し、地上波テレビでのレギュラー番組も消滅した石橋貴明と木梨憲武の2人。久方ぶりでのコンビ揃っての武道館公演は、その衰えぬパワーを見せつける結果となった。
「29年ぶりということで多くのお客さんが集まったというのはもちろんですが、とんねるずがデビューからスターになっていくさまを見ている40代後半以上からの支持率の高さを再確認した形です。その世代は今も地上波テレビのメイン視聴者層であり、そこをいかに引っ張ってくるかが地上波各局の課題でもあります。『みなさん』が終了し、テレビタレントとしてのピークがすでに過ぎたと言われているとんねるずですが、40代後半以上からの変わらぬ支持を考えると、今こそ地上波で冠番組を復帰させるべきなのではないかという声も聞こえ始めています」(キー局関係者)

現在、とんねるずとして定期的に出演している地上波の番組は、お正月恒例のスペシャル番組『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!!スペシャル』(テレビ朝日系)のみ。石橋は『みなさん』の派生番組でもある不定期スペシャル番組『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)や自身のYouTubeチャンネル『貴ちゃんねる』、スポーツ専門のネットメディアSPORTS BULLのオリジナル番組『石橋とアスリートが盛り上がって三田』などに出演している。

一方の木梨は、TBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』、WOWOW『木に梨はなる ~みんなのアート~』などに出演中。それぞれがネットメディアやラジオを中心に活躍している状況だ。コンビでの姿を見られる機会は圧倒的に少なく、渇望するファンが多いのも自然なことだろう。

しかし、とんねるずとしての地上波冠番組をスタートさせるのは、決して簡単ではないようだ。
「とんねるずは、基本的に同じ番組を長く続けるタイプのテレビスターであり、その結果同じスタッフ陣と濃く仕事をしてきました。特にフジテレビとの関係性が強いとんねるずですが、ともに仕事をしてきたスタッフたちもよい年齢になり、局内でも出世している。それこそフジテレビの港浩一社長は『みなさん』のプロデューサーですしね。そういったかつての盟友が幹部クラスになる一方で、現在の現場レベルのスタッフとはそこまで強いつながりがないまま。とんねるずのような大物を起用するとなると、ある程度関係性がないとオファーする理由もないでしょう」(制作会社関係者)

現場のスタッフにとって、とんねるずという大スターの冠番組を作ることは、かなりハードルが高いという。エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏が、その理由を指摘する。

「とんねるずの新しい冠番組を作るとなれば、注目度も高いですし、熱心なファンも多いので、視聴率も求められる。若いスタッフにしてみれば、やりがいもあるでしょうけど、プレッシャーでもある。コケたときのリスクは大きいですし、敬遠するスタッフも多いと思います。世間的には、とんねるずの人気が落ちたから地上波から消えたなどと言われていますが、どちらかというと大物になりすぎているがゆえにオファーされにくいという側面もあると思います。長く人気番組を続けてきた弊害として、親しいスタッフが出世しすぎているのもアダとなっているのかもしれません」

とんねるずと比較されることの多いダウンタウンは、松本人志の性加害報道の問題こそあるが、基本的に地上波テレビの舞台で長く活躍し続けている。とんねるずとの違いはどこにあるのだろうか。
「ダウンタウンの場合は、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)のようなホームとなる長寿番組もありますが、新しいスタッフと組んで番組を作る機会も定期的にありました。その背景には、吉本興業という巨大事務所に所属しているということが大きいでしょう。現在のバラエティー番組では吉本抜きでは成立しませんし、各局のスタッフが吉本としっかりしたパイプをキープしている。ダウンタウンとの直接的な関係性がなくても吉本との関係性があるので、ダウンタウンへのオファーのハードルはとんねるずに比べて低いんですよね。

また、ダウンタウンは『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が放送されていた頃までは、“ダウンタウンファミリー”と呼ばれる近い芸人やタレントと共演することが多かったんですが、『ごっつ』が終了してからは、ファミリーではない後輩芸人たちとも積極的に共演するようになり、そこで仕事の場が広がったというのもあります。『みなさん』という大きな城を長く守り続けたとんねるずと、『ごっつ』が終わって城の外に出ることとなったダウンタウンとの違いだと思います」(大塚氏)

武道館公演をきっかけににわかに盛り上がりそうなとんねるずの新番組待望論。果たして、リスクあるチャレンジに打って出るスタッフはいるのだろうかと日刊サイゾーは報じている。

とんねるず、日本武道館公演大盛況で“地上派新番組待望論”浮上とダウンタウンとの違い|日刊サイゾー とんねるず、日本武道館公演大盛況で“地上派新番組待望論”浮上とダウンタウンとの違い|日刊サイゾー

編集者:いまトピ編集部