大量閉店した『ラーメンチェーン大手』3300万の黒字に転換!復調の兆し
かつては290円ラーメンで知られたチェーン「幸楽苑」。近年苦境に立たされ続けていた同チェーンですが、直近の連結決算では営業利益が前期比18.2倍と健闘し、復調の兆しを見せています。そんな「幸楽苑」がブラックフライデーとなる29日、および翌日の30日に限定販売していた特別メニューを、グルメライターが実食し、レビューしました。
ラーメンチェーン大手の「幸楽苑」。かつては税抜き価格290円という低価格で「中華そば」を提供し、“290円ラーメンの店”として一世を風靡したチェーンです。
しかし、2015年5月に同商品の販売を終了。500円オーバーの商品をメインとする方向転換を行うと、2016年3月期の決算では営業利益が前期比7.7%増の8憶7400万円と上向いたものの、翌17年の決算では前期比83.1%減の1億4700万円に減少。翌年には赤字に転落するなど、苦境に立たされることとなりました。
その後、19年には経営刷新による黒字転換を果たしましたが、21年から再び営業利益が3期連続で赤字になるなど苦戦。大量閉店をしていることがニュースサイトで伝えらえることになりました。
しかし、24年3月期決算で3300万の黒字に転換。今年5月発表の25年3月期決算では、前期比18.2倍となる6億円の営業利益が見込まれるなど、復調の兆しを見せています。
そんな「幸楽苑」が、先月の29日、及び30日限定で、感謝祭の翌日となるブラックフライデーを記念する限定商品を販売しました。ラーメンチェーンがこの日に絡んだイベントを行うのはなかなかミスマッチのようにも思えます。
そんな「幸楽苑」の限定商品に興味を惹かれた筆者は、店舗を訪れて実食し、その実力を確かめてみることにしました。
そのメニューとは、「ブラックらーめん」。「ブラックフライデーだからブラックらーめん……? 安直なネーミングじゃない?」と最初は思いましたが、調べてみると「幸楽苑」の本社は福島県郡山市にあり、同市のご当地ラーメンである「郡山ブラック」をモチーフとしたラーメンであるとのことでした。
全体を通して、かなりコスパが高く感じるメニューであった「ブラックらーめん」と「ブラック素らーめん カレーセット」。ぜひレギュラー化して欲しいおいしさとお得さがあったというのが正直なところです。
「幸楽苑」のこうした季節のイベントに合わせたラーメンとして思い出されるのが、バレンタインデーに合わせて「チョコレートらーめん」(2023年は650円)。異次元の組み合わせが話題をさらった(なお、筆者も食べましたが、「予想よりは大分マシだけど……」という感想でした)同チェーンでしたが、今回の「ブラックらーめん」はかなりの本格派だったように思います。
今後の「幸楽苑」に期待したくなる味わいでした。今後もぜひこの好調を維持し、おいしいラーメンを楽しませてくれるよう、応援したいと思います!とサイゾーウーマンは報じている。
編集者:いまトピ編集部