2024/12/8 09:33
全店閉鎖『ファミレス』3年8カ月で完全撤退していた
家具大手ニトリが手掛けたファミリーレストラン「ニトリダイニング みんなのグリル」が11月24日をもって全店閉店していたことがわかった。第1号出店から3年8カ月での完全撤退となったが、家具業界の絶対王者が飲食事業で成功できなかったワケとは?
「2021年3月18日に大々的な宣伝をすることもなく、ニトリ梅島ショッピングセンターの敷地内に『ニトリダイニング みんなのグリル 環七梅島店』がオープンしました。運営するニトリパブリッシングは『いきなり!ステーキ』のフランチャイズ店の運営も手掛けており、そのノウハウを利用してステーキメニューを中心としたファミレスを立ち上げたのです。なお、目玉となるチキンステーキの単品は当時500円で提供されており、『いきなり!ステーキ』よりも安いと大きな話題となりました」(フードライター)
既存のニトリの敷地や店舗内に展開できることで商品価格を安く抑えることが可能と考えられたことから、ニトリがファミレスでも天下を取る日が来るのではとの声もあった。しかし、実際には最大で6店舗まで増やしたが、その後は閉店が相次ぎ、11月17日にはサンドイッチ業態に転換した「みんなのサンドホームズ川崎大師店」も閉店。そして、最後の1店舗となっていた「みんなのグリル 環七梅島店」の閉店によって全店が閉鎖されたのだった。
3年8カ月と短かったが、ダメならスパッと辞めてしまえる判断はさすがニトリといったところだろうかとアサ芸ビズは報じている。
編集者:いまトピ編集部