『番組』開始以来14年「メイン」降板の多大な影響
最近、「Nスタ」(TBS系)が好調だというスポニチのネットニュースを見た。ホラン千秋と井上貴博アナによる、平日夕方の帯ニュース番組である。今年度に入り、「news every.」(日本テレビ系)と平均世帯視聴率で肩を並べる日もあるという。
視聴率激戦区である夕方のニュース番組の中でトップを独走するのは「news every.」。「Nスタ」は2番手につけており、数年前から「news every.」を抜く日もあった。それが顕著になっているということだ。
好調を報じたスポニチは、番組プロデューサーを取材。するとスタジオ展開や、出演者による活発な掛け合い、雰囲気を大事にしているという返答が返って来た。ただし、実は別のところに「Nスタ」にチャンネルを合わせる背景がある、と指摘するのは、ベテラン放送作家だ。
「今年3月、番組開始以来14年にわたってメインキャスターを務めてきた藤井貴彦が『news every.』を降板し、フリーになりました。代わりに森圭介アナが投入され、現在は鈴江奈々アナとのWメインキャスター体制を構築していますが、この森アナがどうも夕方の空気になじんでいないのです。スポーツ中継や箱根駅伝の実況で知られる森アナですが、一方で報道、ワイドショーも担当。昨年3月まで放送された『スッキリ』ではコーナー担当や情報キャスター、サブ司会とキャリアを積んできましたが、メインではなくサブで輝く存在のような気がしますね。本人が醸し出す雰囲気もあるのでしょうか、どちらかというとバラエティー番組寄りなのです。
しかも前任は、とにかく誠実で知られた藤井。彼の人柄と比べると、森アナにはどうしても軽さを感じてしまう。藤井目当てで『news every.』を見ていた一定の層が、森アナに代わってからチャンネルを変えていることも…」
そう考えると「Nスタ」の井上アナの真面目な人柄は、藤井に通じるものがある。視聴者はなにも藤井に重ねて見ているわけではないだろうが、潜在的に感じるものがあるのではなかろうか。
そんな藤井は4月から新天地「news zero」に「異動」して奮闘しているが、こちらはこちらで、前任の有働由美子時代より視聴率を落としているという。
適材適所という言葉があるが、藤井が夕方にいる安心感は大きかったのであるとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部