2024/12/31 20:46

『JR』の...2026年3月に終了を発表

満員電車

一体、JRの運賃制度はどこに向かっているのだろうか。

JRグループが「往復乗車券」と「連続乗車券」の発売を2026年3月をもって終了することを発表したのは12月2日のことだった。これにより乗車券の「往復割引」も廃止されることになった。

往復乗車券は同一区間を往復する場合に、往きと帰りをまとめて発売するきっぷで、片道601km以上の場合は、往復とも運賃が1割引きとなる。隠れたメリットとして乗車券の有効期限が2倍になるため、旅程によってはスケジュールにゆとりを持たせることも可能だ。

JRはインターネット予約サービスと交通系ICカードの普及を廃止の理由にしているが、JRグループ各社がそれぞれバラバラにサービスを提供している現状ではサービスをまたぐことができず、納得がいかないという人も多いのではないだろうか。

鉄道ジャーナリストが語る。

「今年10月には『青春18きっぷ』の利用回数が、連続する5日間と3日間になり、しかもバラ使用ができないという大改悪が発表され、非難の声が殺到しました。このところJRは、みどりの窓口縮小、18きっぷ改悪、往復乗車券廃止とネガティブなリリースが続き、さらに学生割引や一部企画商品についても変更する方針で、『次は途中下車もできなくなるのでは?』と懸念する鉄道ファンもいます。時代に即した制度の見直しは必要ですが、小手先の改変は利用者にとって必ずしもウエルカムとはならない。いっそ特急券と乗車券をセットで販売するなど、よりわかりやすい制度にしてもらいたいですね」

JRは運賃を一体どのようにしたいのか。グランドビジョンを明らかにしないと、利用者の不満は膨らむいっぽうだ、とアサ芸ビズが報じた。

青春18きっぷ改悪、往復乗車券廃止の次に憂慮されるJR「ルール変更」  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ青春18きっぷ改悪、往復乗車券廃止の次に憂慮されるJR「ルール変更」 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部