『国民的歌番組』視聴率歴代最低に「なんだかんだ面白い」
2024年大みそかの『第75回NHK紅白歌合戦』(午後7時20分~11時45分)の平均個人視聴率が1部で21.1%、2部で23.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。ともに同番組史上、歴代最低となった。
先月25日に特別企画への参加が明らかとなり、初出場を果たしたB’zは、連続テレビ小説『おむすび』の主題歌「イルミネーション」(24年)を披露。オンエア画面に「LIVE」のテロップがなく事前収録かと思われたが、「イルミネーション」歌唱後に『紅白』の会場であるNHKホールのステージに登場し、サプライズで「LOVE PHANTOM」(95年)と「ultra soul」(01年)を生パフォーマンスした。
「B’zがかねてより『年末年始は休む』と宣言していたことに加え、近年の『紅白』ではコンサート会場から中継を行ったり、事前収録映像をオンエアする場合もあったことを逆手に取った演出でした。11月に出場者が発表された際には『目玉の歌手がいない』などと不満の声も上がっていましたが、今回、番組に協力的な姿勢を見せたB’zに救われた格好です」(テレビ誌記者)
放送後、ネット上では「紅組と白組の対戦を全面に打ち出さなくなって、少し物足りない」「福山雅治とMISIAのトリが定番化していて、代り映えがしない」と不満の声も一部で見られたが、「紅白を見ないと大みそかって感じがしない」「なんだかんだいって、やっぱり紅白は面白い」などと好意的な声が目立つ。
そんな24年の『紅白』の平均世帯視聴率は、前半の1部が23年と同率の平均世帯視聴率29.0%、後半の2部が32.7%を記録。世帯では昨年を下回らなかったものの、個人では前出のとおり歴代最低となった。
また、瞬間世帯最高視聴率は2部の午後11時44分に記録した35.9%で、白組の優勝が発表された場面。一方、1部の瞬間最高は午後7時56分の31.7%で、楽曲「全てあげよう」をプロデュースしたとんねるず・木梨憲武と作詞・作曲を担当した所ジョージが応援に駆け付けた演歌歌手・新浜レオンの出演シーンだった。
「今回、個人視聴率でワースト記録を更新してしまった『紅白』ですが、ビデオリサーチが発表した24年の年間個人高視聴率番組ランキングにおいては2部が年間1位、1部が年間2位のワンツーフィニッシュを達成。昨今、NHKの公式動画配信サービス『NHKプラス』でリアルタイム視聴する人が増えている背景もあり、ネット上では『テレビ離れが加速している中で、この高視聴率はすごい!』と驚きの声も目立ちます」(同)
B’zの生歌唱もあって、あらためて“国民的歌番組”であることを示した『紅白』。NHKはほっと胸を撫でおろしたことだろう。とサイゾーウーマンは報じた。
編集者:いまトピ編集部