『ドラマ』18日から「巻き返しを願う」
1月18日にスタートした川口春奈主演ドラマ「アンサンブル」(日本テレビ系)を視聴して痛感したことがある。川口演じる小山瀬奈は「恋愛トラブル専門弁護士」という設定なので、どんなストーリー展開になるのかと期待していたら、この日の放送では「婚約トラブル」が題材となった。
8年前に恋人・宇井修也(田中圭)からフラれた時のトラウマで踏切の音が苦手になっていた瀬奈は、いつも踏切では耳栓をしているのだが、真戸原との食事の帰り道の踏切の前で、うっかり耳栓を落としてしまう。それを見た真戸原は、とっさに瀬奈の耳を自分の両手で塞ぎ、何やら恋の予感を漂わせるという展開となった。
川口はいつも通りの「川口春奈」で、様々な衣装を着て動き、話し、小山瀬奈弁護士が主人公のドラマというより「川口春奈を愛でるための時間」を感じてしまった。視聴者にとっては「ドラマ放送の合間に流れるCM」は邪魔だったりするが、テレビ局側にしてみれば「CM放送の合間に流しているのがドラマ」とも言えるので、CM出演数が多い川口を主演に据えることは大事なことなのだろう。
どんなに雑な脚本でも川口にとっては「主演ドラマ」だろうが、「婚約トラブルの解決」と「瀬奈の8年前のトラウマ」を駆け足で「紹介」するストーリーは、あまりにもずさんで破綻ばかりが印象に残ってしまった。婚約していた2人が実は、かつての「ひったくり事件」の加害者と被害者だったというのだが、2人はいったい何歳の設定だったのだろうか。瀬奈は失恋のトラウマで踏切の音が苦手になったというが、瀬奈は修也にただ単にふられたようにしか見えなかったので、それがどうして「トラウマ」にまでなったのか、さっぱりわからなかった。
ついでに、現在29歳の川口と、現在40歳の田中を「大学時代の同級生」もしくは「大学時代の先輩後輩」という「年齢が近いかつての恋人」としていることにも違和感があった。田中に川口の元恋人を演じさせるなら「年の離れた年上の元恋人」にしたほうが、はるかにリアリティーがあると思う。総じて「アンサンブル」初回は「内容が無いよう」とダジャレが言いたくなる出来だったので、次回からの巻き返しを心から願う。とアサジョは報じた。
編集者:いまトピ編集部