『ドラマ』雑な作り&オチがグダグダ、かなり薄い内容に「ラブストーリーなら面白かった...」
川口春奈が主演を務めるドラマ「アンサンブル」(日本テレビ系)は、恋愛トラブルを多く扱う現実主義者の弁護士・小山瀬奈を主人公としたドラマだ。SixTONESの松村北斗が準主役を務め、瀬奈の元カレを田中圭が担当。さらに、瀬奈の母親を7年ぶりに連ドラ復帰した瀬戸朝香が演じるなど、豪華なキャストが勢ぞろいした。
現実主義の女性弁護士・瀬奈と、理想主義の新人弁護士・真戸原優(松村)が、様々な恋愛トラブル裁判をバディとして解決していくストーリー。基本的に、一つの裁判が1話で終わる構成となり、コスパとタイパを重視する瀬奈と、人情派の真戸原がぶつかり合いながら、裁判を終結させる演出となる。それぞれの裁判を通して得た教訓を、瀬奈と真戸原が自分たちの恋愛に活かしていくリーガルラブストーリーだ。
1月25日放送の第2話までを見た感想としては、裁判に関する演出や設定が雑な作りと感じた。例えば第1話では、両親との顔合わせの途中で婚約者が逃げ出した女性がクライアントだが、最終的なオチのグダグダ感が気になる。この女性は逃げた婚約者に慰謝料を請求するつもりで物語は進行。最終的に、婚約者は過去にひったくりをした犯罪者で、裁判を起こした女性が被害者だったという視聴者の頭にハテナが浮かぶ展開に。婚約者が、たまたま両親との顔合わせの会場でひったくり場面を見ていた人物に特定され、怖くなって逃げたという強引すぎる演出となり、意味がわからないままに裁判は終結。結果、なぜか2人は和解して裁判を取り消し復縁するという展開も謎めいている。凄腕だという弁護士である瀬奈が、何か真相を究明するでもなく、特に活躍しないままに初回放送は終了した。
第2話でも、10年前の浮気に対して慰謝料を請求したい夫がクライアントになるが、結局は特に不倫の過去も解消されないまま、夫婦は和解してハッピーエンドとなる。
あくまで瀬奈と真戸原のラブストーリーのキッカケとして裁判があり、そのためか、全体的にかなり“薄い”内容に思えた。今季冬ドラマでは、リーガルドラマとして上白石萌音が主演を務める「法廷のドラゴン」(テレビ東京系)が放送中だが、しっかり裁判を取り扱い、大どんでん返しなど面白い要素も見せている。「法廷のドラゴン」と比べると、「アンサンブル」は“雑な裁判”が興味を削いでいる印象だ。「リーガル」ラブストーリーと呼んで良いのか疑問を覚える。単に弁護士の「ラブストーリー」ならおもしろかったのに…と思ってしまう、とアサジョが報じた。
編集者:いまトピ編集部