このままなら「大赤字確定」前売り券は約770万枚...関係者はすでに諦めの境地
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石破政権に日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事が急接近している。
2月5日、吉村府知事らは首相官邸を訪れ石破茂首相と面会。2カ月後に迫った大阪・関西万博(大阪市・夢洲、4月13日開幕)への緊急要望書を手渡した。
同万博の大赤字を回避したい思惑があるからだ。
「大阪・関西万博の運営費は約1160億円で、うち970億円は入場券で賄う予定。万博協会は1400万枚の前売り販売目標を掲げたが、売れ行きは1月末で約770万枚と約半分。このままなら大赤字は必至で、負債の穴埋めに税金が投入されるのは避けられないでしょう」(府政担当記者)
前売り販売不振の原因は明快だ。
大阪・関西万博には55年前の大阪万博で話題を集めた『月の石』のような目玉がなく、“ショボイ万博”になりそうだからだ。
加えて、前売りチケットをほぼネット予約販売にしたことで入手方法を煩雑にした。
「低迷するチケット販売に頭を抱えた吉村府知事らは、石破首相に直訴せざるを得なくなったわけです。直訴の狙いは主にネットでの購入方法の簡略化、全国のコンビニで販売していることのPR、旅行会社を通じた販売強化、当日券の販売などです。吉村府知事は石破首相への要請を『最後のタイミング』と訴えていました。開幕まで2カ月となり、本当に切羽詰まった状況なのでしょう」(全国紙政治担当記者)
とはいえ、これまでの石破首相と吉村府知事の関係は水と油に近い。
2018年9月に行われた自民党総裁選の4カ月前のこと。
「安倍晋三元首相が圧勝した総裁選は、石破首相との一騎打ちとなった。安倍元首相に近い吉村氏は、石破首相が時の政権批判を繰り返していたことを揶揄し、ツイッター(現・X)で『後ろから鉄砲を打つ人に日本の総理になってもらいたくない』と投稿した。それが一転、窮地に追い込まれそうな万博で首相と握手するんだから“変節の極み”と取られても致し方ない」(永田町関係者)
吉村府知事らの要請に石破首相は「政府を挙げて全力を尽くしたい」と応じた。
「仮に当日券販売にこぎつけても、各種世論調査では大阪・関西万博に行きたい人が3割前後。どう見ても今後、チケット販売が急伸するとは思えない。また、参加国が自前で建てるパビリオン工事も遅れに遅れ、突貫工事でも開幕に間に合わないところが続出する可能性が高い」(前出・府政担当記者)
ある万博関係者はすでに諦めの境地だ。
「こうなったら大事故がなく、無事平穏に閉幕を迎えられるよう祈るしかない」
大阪・関西万博の「明るい未来」は描けないと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部