2025/2/18 11:31

『マクドナルド』まさか「風向きが変わりつつあるか」

マクドナルド

環境保全の一環として、2018年ごろから世界的に導入されている紙ストローだが、ここに来て風向きが変わりつつあるようだ。

世界各国で当たり前に使われていたプラスチックストロー。しかし15年、コスタリカで鼻にプラスチックストローの刺さったウミガメが発見されたことをきっかけに、海洋プラスチック問題への対応が叫ばれ始めた。

特にアメリカでこの動きが強まり、18年にスターバックスコーヒーアメリカ本社は「20年までにプラスチックストローの使用を廃止する」と発表。マクドナルドも同時期に、アメリカ本社やイギリスで紙ストローの導入が決まった。

この流れを受け日本でも、22年4月1日から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行。ファストフードやカフェチェーン、ファミリーレストランなどで紙ストローの導入が進み、日本マクドナルドでも22年10月から紙ストローが使用されている。

そんな中、日本時間2月11日、アメリカのトランプ大統領は、プラスチックストローを紙ストローに置き換える政府の取り組みを終了させる大統領令に署名し、即日発行された。

トランプ大統領は記者団に対し、「紙ストローは機能しない」「何度も使ったことがあるが、壊れたり破裂する」「熱いものを入れると、数秒で持たなくなる時もある。バカげている」などと説明。世界的な取り組みは、わずか数年で“元通り”になりそうだ。

そもそも、紙ストローに対するユーザーの評価は高くない。

SNSでは紙ストローの使いづらさが定期的に話題になり、検索サジェストにも「紙ストロー まずい」と表示される有様だ。

こうした声を受けてか、スターバックスジャパンは1月から、全国の店舗で紙ストローの使用を順次廃止することを発表。飲み心地の良さと環境負荷低減を両立した、植物由来のバイオマス素材のストローに切り替える。

一方、スターバックスと同様、アメリカに本社を持つマクドナルドは紙ストローの使用を続けている。

むろん、トランプ氏が行使する大統領令はアメリカでのみ効力を有するものだが、“支部”である日本マクドナルドも影響を受けないとは限らない。

そこで、日本マクドナルド広報に「今後、紙ストローでのドリンク提供を見直す予定はあるか」「今回の大統領令が日本マクドナルドにも影響する可能性」の2点をたずねたが、期限までに回答はなかった。

環境保全、ユーザーからの評価、そして大統領令…各社は板挟みの中で難しい判断を迫られている。と週刊実話WEBは報じた。

マクドのストローがプラに戻る…!? トランプ氏“紙ストロー廃止”大統領令で日本への影響は/サマリー|週刊実話WEBマクドのストローがプラに戻る…!? トランプ氏“紙ストロー廃止”大統領令で日本への影響は/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部