「3年連続最下位」脱却を表明
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監督が代われば、チームの雰囲気も変わる。選手の大半が入れ替わっていないのに不思議な話だ。
「中日、阪神ともにチーム内の雰囲気が明るくなりました。特に中日は練習中も声が出るようになり、選手から出るコメントも前向きなものに変わってきました」(現地メディア)
井上一樹新監督(53)が掲げたキャンプスローガンは「PB」。“ポジティブバトル”の略語で、激しいレギュラー争いの中でも前向きな気持ちを忘れないという意味だ。
現役時代はムードメーカーでもあった井上監督らしい「チーム改革」だが、避けて通ることができなかったのが、前任者・立浪和義氏(55)の話だ。
「昨秋キャンプの頃から出ていましたが、新任の松中信彦打撃コーチ(51)いわく、『みんなきれいに打とうとして荒々しさがない』と。石川昂弥(23)、細川成也(26)などには、ホームラン狙いのフルスイングをさせていました」(同)
「きれいに打とうとして」は、間接的な“立浪批判”だ。前政権では、そうした打撃指導がされていた。
松中コーチは前任者の名前を出さなかったが、3年連続最下位から抜け出すには、「立浪カラー」を払拭するしかない。
「失敗点を洗い出して課題を明確にしなければなりません。でも、営業部門にはまだ立浪氏を支持する人も多く、言いにくい雰囲気です」(名古屋在住記者)
そうした“立浪批判”から逃げなかったのが井上監督だ。一部メディアの取材にハッキリこう答えている。
「立浪さんはハイレベルな野球を望んでいた。天才の立浪さんに『体を割ってから(打撃フォームのタメ)入らないと打てないよ』と言われたら『そうです』と言うしかない。でも、僕は這い上がる選手、コツコツと練習をしている選手に自分を重ねる自分がいるんです。これだけやっても認められないんだ、と諦めた部分が去年の選手にはあったのかも」
井上監督は「立浪さんをリスペクトしている」とも語っていたが、天才型でなくても、努力している選手には平等にチャンスを与えると宣言したわけだ。
「前政権では本拠地球場の広いバンテリンドームでは本塁打が出にくいとし、単打で繋ごうとしました。一発のある細川も2ストライク後は右打ちを意識しすぎて失敗していました。『窮屈な打ち方をするくらいなら、失敗を恐れずにやってみろ』とするチームに変わろうとしています。また、中日にはメジャー経験があり、最速160キロを投げる新守護神のマルテも入団。井上監督の士気も上がっています」(前出・記者)と週刊実話webが報じた。
編集者:いまトピ編集部