『倒産続出』発表、過去最多に...
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2月9日に、帝国データバンクは「ネイルサロン」の倒産動向(2024年)を発表した。
それによると、24年に発生したネイルケアや関連サービスを提供する「ネイルサロン」経営事業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は22件と、コロナ禍の20年(21件)を上回り、過去最多を更新した。
ネイルサロンといえば、新型コロナが落ち着いて客足も戻り、市場も拡大傾向にあるという印象であったが、いったい何が起きているのか。
「ある調査では、24年のネイルサロンの市場規模は推計1390億円に上り、前年と比べ大きく拡大しています。もともとの顧客ターゲットだった女性を中心に利用金額や回数が拡大していますし、韓流アイドルの影響などから気軽にネイルデザインを楽しみたいライト層、身だしなみとしてネイルケアを行う男性利用者の割合が拡大していることが、市場規模を押し上げた要因です。ただ、キットなどを除けば特別な機器や資格が必要ないネイルサロン業態は、省スペースかつ低資金で開業できることから、参入の障壁が比較的低いのです。そのため、大手から中小の美容関連企業、個人で独立したネイリストが相次いでネイルサロン市場に参入し、競争は激化しています」(担当者)ネイル施術には、細かい作業を長時間続けるための高い集中力と体力が求められることから、スタッフが定着しづらいといった人手不足の問題も抱えているという。
現在では、安価で手軽なセルフネイルキット製品の普及や、設備が充実したセルフネイルサロン店舗といった新業態での開店も進んでいるといわれるネイル業界。多様な顧客のニーズが、業界全体の“新陳代謝”をさらに促しているともいえそうだ、と週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部