2025/3/1 16:40

13年ぶり日本一奪還なるか「優勝確率90%」

びっくり

【プロ野球開幕カウントダウン(上)】
いよいよ開幕まで1カ月を切ったプロ野球。13年ぶりの日本一奪回を目指す巨人が昨年末、久しぶりの「大型補強」を敢行した。

ライデル・マルティネス(中日)、田中将大(楽天)、甲斐拓也(ソフトバンク)と立て続けに大物選手を獲得。マルティネスには4年総額50億円以上、4年ぶりのFA補強となる甲斐には5年15億円クラスの大型契約を提示と報じられている。

そして、楽天を自由契約になり去就が注目されていた田中マー君(将大)も獲得。今季わずか1登板で未勝利とキャリアワーストに終わるも、日米通算200勝まであと3勝に迫るレジェンドだ。

ひと昔前は、「ヨソから金でかき集めてきた選手ばかりで構成したチーム」などと揶揄されたこともあったが、今年のペナントレースで主役の座を確固たるものにするため、まさに“なりふり構わぬ”補強ともいえるだろう。

また、阿部慎之助監督はキャンプ中に優勝確率を冗談交じりに「90%」とぶち上げたが、補強の成果については、“神のみぞ知る”ところである。そこで、今季の巨人がどんな成績を刻むのか、過去の大型補強が「成功した例」と「失敗した例」の両方を年代別に振り返ってみよう。

2007年、5年ぶりのセ・リーグ優勝はしたものの、クライマックスシリーズ(CS)では3連敗で中日に敗れ、日本シリーズに進めず。

この結果を受けて、すでに他球団で実績十分だった助っ人外国人のアレックス・ラミレス、セス・グライシンガー(以上ヤクルト)、マーク・クルーン(横浜)を獲得した。

このシーズンは、7月の時点で首位・阪神に最大13ゲーム差をつけられ、7月22日時点で優勝マジック「46」点灯も許してしまう。しかし、10月10日、ヤクルト戦に勝利した巨人は、見事13ゲーム差をひっくり返し、メークドラマを超える大逆転優勝、「メークレジェンド」を果たした。

ラミレスはMVPと打点王、グライシンガーは最多勝、クルーンは最多セーブのタイトルをそれぞれ獲得し、リーグ連覇に貢献したのだ。

2011年は、2年連続でリーグ優勝できず。そこで、杉内俊哉とデニス・ホールトン(以上ソフトバンク)、そして村田修一(横浜)を獲得。結果的にもこの3選手の貢献度は非常に高かった。

杉内は、交流戦で史上75人目のノーヒットノーランを達成。12勝4敗 防御率2.04と抜群の数字で、最多奪三振に加え、勝率もリーグ1位だった。

ホールトンも開幕から先発ローテーションの一角を担い、12勝8敗 防御率2.45とシーズンを通して活躍。

村田は巨人4番の重圧に苦しみながらも、フル出場を果たし、打率.252、12本塁打、58打点と目立った成績は残せなかったものの、打撃不振に苦しんでいた小笠原道大の穴を埋める活躍を見せた。

大型補強がうまくハマり、リーグ優勝はもちろん日本一にも輝いた。

2018年のシーズンまで4年連続でリーグ優勝を逃し、球団ワーストタイ記録に。高橋由伸前監督が退任し、原辰徳監督が3度目の指揮を執った。

このシーズンオフに、FAでのW獲りで移籍してきたのが、丸佳浩(広島)と炭谷銀仁朗(西武)だ。

丸は3番打者として打率.292、27本塁打、89打点の好成績を残しチームを牽引、移籍1年目から巨人打線の「核」になった。

また、炭谷はケガで離脱の影響もあったが、前年のシーズンを上回る58試合の出場で自己最高の打率.262、前年0本だった本塁打も6本記録。小林誠司、大城卓三と共に“扇の要”として5年ぶりのリーグ優勝に貢献した、と週刊実話WEBが報じている。

巨人「大型補強の歴史」が示す“13年ぶり日本一奪還”のカギ 阿部監督は優勝確率90%と宣言/サマリー|週刊実話WEB巨人「大型補強の歴史」が示す“13年ぶり日本一奪還”のカギ 阿部監督は優勝確率90%と宣言/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部