2025/3/9 18:32
『西友』買収、発表

ディスカウントストア・トライアルホールディングス(HD)がスーパー・西友を買収することが発表された5日、両社は揃って記者会見を実施。買収の目的として売上規模の飛躍的な拡大、製造・物流拠点の拡充、リテールテックの拡大などが説明されたが、トライアルHDが西友の買収に伴い描く戦略が「優秀すぎる」「成功の予感しかしない」などと話題を呼んでいる。小売業界関係者の解説を交えて追ってみたい。
イオン、「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)、トライアルHDが入札に参加していた西友の買収。最終的にはトライアルHDが3800億円で西友株を取得することになった。トライアルHDの売上高は7179億円(24年6月期)、西友は4835億円(24年12月期/本州事業のみの速報値)であり、両社の売上高を単純に合算すると1兆2000億円を超え、国内の小売企業としては家電量販店・ヤマダホールディングスに次ぐ6位となる。
トライアルHDは全国に343店舗を展開しているが、九州をメイン商圏としており、関東は60店舗のみ。一方、西友は昨年に北海道と九州からの撤退を決めており、全国242店舗のうち約半数の133店舗が関東にあるため、出店エリアの重複が極めて少ない。西友の物流・製造拠点も関東に集中しており、トライアルHDはそれを取得できることもメリットだ、とビジネスジャーナルが報じた。
編集者:いまトピ編集部