55年間放送『番組』終了、この3月末で打ち切りに

徳島県内での「サザエさん」放送が、この3月末で打ち切られる。次回予告でのじゃんけんの結果など「サザエさん」関連データをまとめているXアカウント「サザエさんじゃんけん研究所の中の人」が明らかにしたもので、
〈フジテレビはスポンサー撤退だけでなく系列外への番組販売も減少することになるため更に減収となりそうです〉
と指摘している。
日本テレビ系で県内唯一の民放放送であるJRT四国放送の番組表を確認すると、毎週月曜日10時55分から放送されていた「サザエさん」は、次週3月31日が最終回と明記されている。
徳島県のテレビ局はNHKとJRT四国放送のみ。それ以外のテレビ局、番組を見る場合はUHFアンテナを設置して関西圏の地上デジタル放送を受信するか、ケーブルテレビと契約しなければならない。一部地域は関西圏の地上デジタル放送を受信できず、約2000円の契約料でケーブルテレビと契約するのは、国民年金暮らしの高齢者世帯には痛い出費となる。徳島の高齢者世帯は55年間続いたサザエさんを、このまま見られなくなってしまうのだろうか。
日曜午後6時からの国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」は、元タレント・中居正広氏の示談金トラブルとその後のフジテレビの対応が問題視され、1月末に子供服の西松屋が、「サザエさん」の広告提供から撤退した。2番組は3月23日分でも、スポンサーなしの状態が続いている。
新年度からスポンサーが戻るかどうかは、3月末までに開かれる、中居問題の第三者委員会報告書とその後のフジテレビの会見次第。あるスポンサー企業広報担当は、4月1日から提供を再開することはないと明言した。
「第三者委員会の報告書が年度末までに出たとして、フジテレビの再発防止策や懲罰が納得できるものでなければ、見合わせは続きます。当社でも年度途中にフジテレビへの番組提供をやめた結果、年度末までに商品売り上げにどの程度の影響があったのか、分析しているところ。もし売り上げに影響がなく、地上波の番組提供よりドラマ配信サービスや動画配信サービスのスポットCMの方が費用対効果があるとしたら、材料費や輸送コストが値上がりする中、商品価格に上乗せしてまで番組提供を復活させるメリットがない。当社が株主から突き上げを食らいます」
第三者委員会の報告書がきちんと出たとしても、フジテレビの視界不良は続くようだとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部