『国民的アイドルグループ』いじめでメンタル崩壊、脱退

千葉県在住の秋山麻里奈さん(仮名・20代)は元アイドル。ジュニアアイドルとしてイベントなどに出演していた彼女は大手芸能事務所のオーデションに合格し、アイドルファンでなくても名前は知っているであろう、有名なアイドルグループに数年前まで所属していた。
「歌もダンスも楽しかったし、大勢のファンの方に応援していただいて、毎日が充実していたと思います」
にもかかわらず、麻里奈さんは事務所の慰留を退けてまで自らグループを脱退している。
理由は「メンタルを病んだことが原因」というが、その彼女がアイドル時代の苦難について語ってくれた。
「やっぱり、いじめです。私は人気で言うと、グループの中で真ん中より上くらいだったと思うんですが、その前後にいるメンバーにいじめられました。衣装を汚されたり、小道具を隠されたりはしょっちゅうでしたし、SNSに明らかにメンバーじゃないと分からないような内容で誹謗中傷を書き込まれたこともあります。スタッフさんに『タバコを吸っていた』とか『ファンと付き合っている』などのウソの告げ口をされたりもしましたし、唯一仲が良かったメンバーに、私が陰でその子の悪口を言っているとか吹き込んで、仲たがいさせられたこともあります。グループラインから外されたことも一度や二度じゃありません」
トップのメンバーが嫉妬されるというのは理解できるが、失礼ながら「真ん中より上」くらいの麻里奈さんがなぜそこまで嫌がらせを受けなければならないのか?
「プロデューサーさんがうちのママと仲が良くて、それで私のことをよく気にかけてくれていたのが気に入らなかったみたいだし、私のファンにすごいお金持ちの方がいて、物販とかでめちゃくちゃお金を使ってくれていたのも面白くなかったみたいですね。プロデューサーさんとうちのママがデキてるとか、そのファンの方相手に私がパパ活をしているとか、そういう噂を流されたりしました」
身の危険を感じるような嫌がらせをされたこともあったという。
「素行不良というか、問題のあるファンにメンバーが私の個人情報を教えていたんです。それで待ち伏せされて、車で拉致られそうになりました。地方遠征の時、私の泊まった部屋にファンが押しかけて来たこともあります。幸い、どれも無事に済みましたが、そこまでしようとするメンバーの悪意が恐ろしくなり、ママと相談して脱退することにしたんです」
脱退後、「普通の女の子」に戻ろうとした麻里奈さんだったが、それもうまく行かなかった。
「アイドル時代、なかなか学校に行けなかったこともあってクラスで孤立したんです。SNSでの私に対する誹謗中傷を知っている子は『あの子ヤバイらしいよ』と陰口ばかり叩くし、幼馴染みだった子にもシカトされました。校内を歩けば『あれで元アイドルとかウケるんだけど』とかバカにされたし、タチの悪い男子からは『俺、アイドルとヤッたことないんだよねえ』とか『アイドルってどんなパンツ履いてるの?』とか卑猥な言葉を言われたり、突然取り囲まれることもありました。アイドルって人に夢や希望を与える存在だと思っていましたが、実は嫉妬とか偏見で見られる存在なんだって分かって、毎日怯えていました」
「メンタルが崩壊寸前だった」という麻里奈さんは間もなく不登校となった。
「それからはフリースクールや通信制の学校で勉強しました。半分引きこもっていましたし、体型や髪型が変わったことで同級生やファンの人と街で会っても気づかれなくなったので、やっと普通の生活に戻れた感じです」
2年遅れではあるが先日大学受験に合格し、4月から花の女子大生になるという麻里奈さん。
「地元も離れますし、これで本当に新しいスタートが切れます」と語る彼女は、晴れやかな笑顔が印象的だったと週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部